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電撃文庫『ヘヴィーオブジェクト 9 氷点下一九五度の救済』

鎌池和馬先生の近未来アクション、9冊目。
今度の舞台は常夏の海岸都市。クウェンサー君、まさかの諜報部員。

世界時計に絶望したあくの天才による救済のお話。

整備基地の派遣学生が破壊工作に赴くくらいは、もう当たり前ですが、
ついに安全国に潜伏する諜報部に派遣される大抜擢(?)
という事で、今巻の目的は信心組織オブジェクトの鹵獲。

そして、ついでにクウェンサー君に後輩が出来ちゃうというおまけからが本編。
ナース服っぽいエリートスーツの、プタナさん。外見イメージとは裏腹に、
優しくも大人しくもない後輩キャラ。
「センパイ」呼ばわりに非常にドキッとさせられますが、その立場的に
酷いコトするんでしょう、同人みたいに! という妄想しか出てこない……。
いやー、良いキャラが増えてくれました。

●ロストエンゼルス市街戦
オブジェクト鹵獲作戦。クウェンサー君が高笑いするお話。

鹵獲作戦の方は完全に作戦勝ちなので、このロストエンゼルスという都市の
地盤説明と共に交わされる「ギャング同士の抗争」的なトコロが見所。
安全国というのがそのままの意味ではなく、「オブジェクト禁止」ってだけ
なのが、すごいというかなんというか。
武力担当がオブジェクトで、いくら戦争がクリーンになっても、
諜報は泥臭いままですねってのは、今までの巻でも見てきたことですが、
安全国もそんな変わらない、という事ですね。

そしてそんな泥臭い都市でも溶け込める馬鹿二人の適応力よ……。
むしろイキイキとしてる節すらある。諜報部の方が適材適所か。

●ロストエンゼルス山岳戦
割といつものオブジェクト戦。クウェンサー君が抱きつくお話。

安全国のすぐ隣は戦争地帯。という事でプタナさんを相棒に
クウェンサー君がいつもの策略でお姫様を援護……する振りをして、
プタナさんを誑し込む作戦?

いろいろな共同作業を通じて、プタナさんがデレるのか、デレないのか。
その推移を見守る感じ。クウェンサー君の役得っぷりはズルい。
いくら流儀とはいえ、派遣留学生になにさせてんだって感じもしますが。

●ロストエンゼルス掃海戦
そして今回のオチ、世界は滅亡していた!!Ω、ΩΩ

山の次は海。クウェンサー君の手を離れ、プタナさんが主役!
感情爆発させたり、エリートらしくオブジェクト戦闘もこなしたり、
プタナさんの見せ場が非常に多くて、非常に良いお話でした。

世界時計の話は現代世界でも頭の痛い話だとは思いますが、
「タイムリミット」の数字を見ても「信じる」か「信じない」かを
考えるばかりで、説得力よりも信仰に近い感覚があります。
そういう意味で、このお話で事を起こしたのが信心組織だって事に、
皮肉っぽいものを感じてみたり。

それでは、また。


関連

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