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電撃文庫『ヘヴィーオブジェクト 10 外なる神』

優秀過ぎる馬鹿二人による近未来アクション、10冊目。
アニメはこの頃。ロボとアクションはやっぱりアニメだと映えますな。

無貌の者共による私怨の連鎖なお話。

テロリスト討伐したり、スーパーオブジェクト大戦したり、
要人救出する傍らで、クトゥルフなコードネームの諜報員達がチラホラ。
翻弄されたり勘付いたりする馬鹿二人ですが、まさかの仲間割れで、
二人が相争う事態が今巻の見どころ。

あらすじ的にはスーパーオブジェクト大戦の方が気になったんですが、
複数体/複数勢力のオブジェクト戦はだいたいコケオドシというのが、
このシリーズのお約束です。

馬鹿二人はこれまでも別行動する事は多々ありましたが、
こうまで完全に決別するのは、かなり新鮮でびっくりな展開でした。
自らの理想を曲げず成すべきを成すクウェンサーと、兵士として個人としての
現実を見据えて立ちまわるヘイヴィア。

どちらが絶対正しいというモノではないので、勝ったほうの勝ちと言う感じ
ですが、今回の勝敗は……。

●白海方面北極航路争奪戦
コピー兵器工場を襲撃するはずが、思わぬ反撃なお話。

それよりも冒頭の映画が面白そうなんで、ぜひ映像化してほしいんですが。
本筋の戦争的には制空権確保出来てないと危ないですね。と言う感じ。
割と見え見えの罠だったような気がしますが……。
フローレイティアさんは士気高揚させるのはウマい(?)けど、
作戦面では迂闊な事が多いような。

●カリバ方面合同軍事演習
オブジェクト8体によるバトルロイヤル、ギガントハスラーなお話。

三つ巴とか子機がいっぱいとか、そういうのは今までにありましたが、
この章では、4つ巴で各勢力2体ずつのオブジェクト戦。
オブジェクト紹介が4ページぶち抜きで面白かったですが、さすがにこれだけ
いっぺんに設定詰め込まれると、追い切れない……。

という事で構成としては最大目標となる1体を馬鹿二人が相手にして、
お姫様はおほほさんと勝負。他の5体のオブジェクトはあっさり負けたり、
戦力外だったりですね。
馬鹿二人の活躍は規格外として、他勢力の歩兵部隊も特殊工作が
功を奏してたりして、オブジェクト万能説の虚しさが見え隠れ。
テレビ放送して民間議論での技術解析ってのは、有りそうな世界ですが、
正解させない情報操作も有りそうなので、有効性は微妙か。

●ソベラニア方面動乱介入
ニャルラトホテプとアザトゥース先輩に巻き込まれる馬鹿二人なお話。

クトゥルフモチーフの本編。クリーンな戦争に固執するなら、
敵国の重鎮一人やったくらいで全面戦争もどうなのかなぁ、と思いますが、
無い事も無い可能性から始まるのがこのシリーズなので。

正統王国からの命令で、全面戦争を止められない事が分かった時、
クウェンサー君は僅かな希望を胸に命令違反を冒し、ヘイヴィアは命令に
準じるためにクウェンサー君に立ちはだかるという、決別の構図が
非常に面白かったです。

クウェンサーvsヘイヴィアはちょい前の演習でも見ましたが、
ホント胸の熱くなる展開です。今回マジなシチュエーションだったので、
割と本気でこのシリーズの今後を左右する別れになるんだと思ったのですが。

あと今回のタコ型オブジェクトも、クトゥルフっぽい外見や性能を
頑張って考えました感あふれて、面白かったです。
でも電磁障害が起きるレベルなら、匂い成分もふつーに焼けちゃうんでは
ないですかね。
匂いというから変な感じがするだけで、機械的には化学成分検知器ってだけか。

それでは、また。


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ヘヴィーオブジェクト 8 七〇%の支配者

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