電撃文庫『ヘヴィーオブジェクト 8 七〇%の支配者』
ドラゴンキラーな近?未来アクション、8冊目。
ついに舞台は島国……の沖合?
豪華客船(仮)に始まり豪華客船(笑)に終わる、海ばっかりなお話。
島国の人口浮揚島に潜り込んだり、海底に沈みながら牢獄に忍び込んだり。
そして最後には船の墓場で覗きもあるよ。
今回は敵性オブジェクトが結構強いので、馬鹿二人TUEEEというより、
手こずらされ感の方がありますね。
●『島国』あめのだりん上陸戦
潜入工作に、オブジェクト同士の格闘戦に、ついでにドッグファイトなお話。
今回の筋書きは、割とややこしくて、敵性勢力が内乱で争っているので、
負けてる方に味方して混乱を長引かせるというミッションになっています。
敵の敵に味方するけど、敵も敵の敵も敵、と言う感じ。
馬鹿二人の方はともかく、お姫様のターンでは
敵味方3機のオブジェクトが絶妙な駆け引きを繰り広げるか、と思いきや。
ボケとツッコミの勢いで1機撃沈するという、オブジェクト軽視の時代が
訪れています。これがクリーンな戦争(笑)ですね。わかります。
しれっと航空機戦でマリーディさんが出てきているのですが、
馬鹿二人ともオブジェクトとも交わらないので、ホントに出て来て、
ちょっとカッコいい事言っただけっていう。
●太平洋極西方面掃海戦
逃がした魚が意外に大きくてサメだったお話。
今巻のヒロイン枠?っぽい寝取られ属性な学者さんが良い味だしてるんですが、
潜水艦オブジェクト攻略失敗の回想と、クウェンサー君の脱獄劇とが
交互に語られて、絶妙に読みづらかったです。
それぞれサブにするには話が長いし、ややこしいんですよね……。
●ニューカレドニア方面総力戦
最後は海上に戻ってきて、メイドさんに叱られるお話。
ヘイヴィア君のお家の人が登場。眼帯メイドさん。
いろんな意味で、話の半分くらいはこの人に持ってかれています。
ヘイヴィア君、愛されていました。いろんな意味で。
散々手こずらされてきた敵性オブジェクトの攻略は、
深海の時以上に、え、そんなんでいいの!?感あふれる作戦だったので、
さすがにこれは他の攻略方法を考えてあげたくなってしまいます。
それでは、また。
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