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講談社BOX『暦物語』

セカンドシーズンまでを振り返り、ファイナルシーズンへ繋ぐ幕間巻。
と言う割には、なかなかボリュームのあるページ数で大変です。
こんなのを「突然」書くのが西尾維新流ですな。

いろんな人物達の「道」を思い、怪談話を聞かされるお話。

現代の怪談小噺集といった感じで、12話構成。

各話ごとに話相手が出てきて、阿良々木君と漫才をして、
怪談を聞かせ、オチを付けていきます。

今までの作品を振り返るには、丁度いいのかも。
それでも漫才文量が多いですけども。

●こよみストーン
4月、学校にある謎の石と祠にまつわるお話。
羽川翼さんがお話相手。

忍野メメがまだ居るころなので、肝心の怪談の謎解きについて、
羽川さんと話が通じすぎて、阿良々木君が涙目です。
後の方ほど謎解きがどうでもよくなってきて、漫才率が高いので、
なかなか貴重な、推理モノっぽいお話。
まぁ、暴かれるのは黒歴史なわけですが。

●こよみフラワー
5月、学校の屋上に置かれた花束の謎なお話。
戦場ヶ原ひたぎさんがお話相手。

毒舌トーク、絶好調。さすが正ヒロインです。
ホッチキスが間に挟まらない辺りを、物足りないとみるのか、
成長と見るのか。阿良々木君と読者の正気度が試されてます。

しれっと阿良々木君が吸血鬼体質を便利に使って、謎解き?に
関わってるあたり、こういう気楽さが伏線だったと言えなくもない?

●こよみサンド
6月、公園の砂場に現れる鬼面の謎なお話。
八九寺真宵さんがお話相手。

やはり八九寺は良い……。としみじみしながら、かけ合いを眺められる
最後のチャンスかもしれません。「噛みまみた」に涙しちゃうお年頃です。
こうやって回想ならいくらでも出てこれますけどね。

●こよみウォーター
7月、神原邸の風呂場の水面にまつわるお話。
お話相手はもちろん神原駿河。

部屋掃除のついでに漫才をかましながら、流れるようにお風呂に
入れられるという、後輩の罠にまんまと引っかかった阿良々木君。
よその家のお風呂に入るなんて、すごく背徳感あふれるシチュエーション。
さすがに神原と一緒には入ってませんでしたが、抜け目ないです。
というかオチが神原駿河過ぎる……!

●こよみウィンド
8月、貝木の「風の噂」はどうやっているのか考えるお話。
千石撫子ちゃんがお話相手。

確かに噂を流すというのは、具体的に一人で実行可能なモノなのか、
興味深い議論です。しかし、それを論じる相手が策士な撫子ちゃんな辺り、
阿良々木君は怖いモノ知らずというかなんというか……。

●こよみツリー
9月、道場の裏庭に突然あらわれた木のお話。
阿良々木火憐ちゃんがお話相手。

既にデレデレモードなので、なんだか神原に似てきたような
ネタ被りが気になりますが、神原より気の置けなさが上回ってるような、
そんな家族っぽさがチラホラ。

オチには羽川さんが噛んだことで、だいぶ丸く収まってウマい感じ。
お兄ちゃん、情けない……。

●こよみティー
10月、茶道部に現れる八人目のお化けの噂なお話。
阿良々木月火ちゃんがお話相手。

私よりお化けを信じる……、確かにそれは辛い悩み加かもしれません。
正義の味方にとっては。悩みだけを見ると真面目な話ですね、これ。
それを解決するのが神原な訳で、案外面倒見が良いというか、
思わぬ策士というか。

●こよみマウンテン
11月、山の上にある北白蛇神社は、どうやって移築されたのかと言うお話。
忍野扇ちゃんがお話相手。

物語的にもかなり佳境に入ってきてるはずの11月に、
扇ちゃんと北白蛇神社のアレコレを話合うっていう、意味深なお話。
扇ちゃんと話すことそのものが怪談ちっくですが、オチに出てくる
撫子ちゃんもなかなかキツイものがあります。背筋が冷える。

●こよみトーラス
12月、忍の隠したドーナツがどこにいったのか?なお話。
忍野忍がお話相手。

ドーナツ豆知識というか、雑学というか、そんな話に塗れています。
オチを聞いても隠され場所がイマイチ理解できてません。図解、求む……。

扇ちゃんのダークな雰囲気を塗り替える感じで、ほのぼのとはするんですが。

●こよみシード
1月、斧乃木ちゃんの探し物を一緒に探してあげるお話。
斧乃木余接ちゃんがお話相手。

もはや謎もなにもない、ひたすら童女とかけ合いするだけという幸せ。
……ではない辺りに、やられたーとなるわけです。
掛け合いの合間に、意味深な「種」が蒔かれているような気もするし、
それほど意味もないのかもしれない。
そんな所は扇ちゃんに似てますな。

●こよみナッシング
2月、影縫さんと特訓というか何というか?なお話。
話相手は影縫余弦さん。

バトル展開?を経て仲良くなったことにかこつけて、
斧乃木ちゃんという童女の情報を聞き出そうとする、阿良々木君。
ロリコンの鑑ですね。涙ぐましい努力というか。

完全に繋ぎの部分で、謎も謎でなく、解かれもしないので、
あれれ?って感じです。

●こよみデッド
3月、阿良々木暦バラバラ事件なお話。
話相手は、臥煙伊豆湖さん。

初っ端からオチに入っていくような、目を見張る展開なのですが、
臥煙さんが相手だと何が起こっても、驚くべきことじゃないので、
特に何も感想はありません。

ただ、目覚めの時に出てきた彼女に関しては、驚かざるを得ない。

それでは、また。


関連

憑物語

恋物語

鬼物語

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