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電撃文庫『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』

青春ブタ野郎シリーズ、5冊目。
レギュラーメンバーのお悩み相談。最後を飾るのは本物の妹ちゃんです。

脱引きこもりクエストをこなして変わっていく妹ちゃんを見守るお話。

引きこもり少女として頑なに家を守ってきたかえでちゃんが、
一念発起して外出を決意。それに付き添う咲太君や麻衣さんなお話です。

思春期症候群としてはストレスが痣として出てくるというだけで、
時空間を捻じ曲げる今までの症例からすると、ものすごく普通。

故にこそ、今までよりも「現実的な症例」として、
かえでちゃんの、咲太の、そして周りの人々の情動がリアルに
見えている気がします。

これまでの巻でも、さんざん頭ガツンと殴られたような気分に
なってきているのですが、この「おるすばん妹」での心の浮き沈みっぷりは
まったく、これまで以上でした。
感動というよりは、ただただ動揺しているという感じで、苦しいです。

「変わろう」と決意するかえでちゃんの必死さは当然のことながら、
付き添う咲太君の優しさが、ものすごく「家族」で驚きます。
かえでちゃんの一歩一歩を引っ張っるべき力加減が分かっている、というか。

今までの相談者を引っ張っていた時はだいたい全力全開でしたからね。
それはそれでカッコ良かった訳ですが、この悩み抜いたお兄ちゃん像も、
とても素敵に思えます。

その辺の優しさの繊細さに関しては、兄妹二人の周りの人たちに関しても
言えることで。かえでちゃんの事情にさらっと順応して、兄妹とも支える
麻衣さんもそうだし、遠くから見守らざるを得ない父親も、
その役の範囲で出来る限りをやってる感が出ています。

そんな慎重に優しさを重ねて、段々とクエストを達成できていくかえでを
見守るだけなら、ああ良かったねってなもんなんですが。

最後の最後のあっさりさと、咲太君のはじけっぷりには、
なんだかもう表すべき言葉が有りません。
これまでにないナニカではあるんですが、それが良いモノなのか、
悪いモノなのか、いくら考えてもまったく分からないですね。

また読みたいか読みたくないかで言えば、読みたいのは間違いないから、
やはり感動と言うべきなのでしょうが、この心のプレッシャーは
肯定的にとらえていいものじゃないのも確かで。

そんな時に現れる翔子さんがマジ天使なのは仕方がありません。
これほどのドン底からさらっと救って、修羅場ラブコメに戻してくるなんて、
天使で悪魔で女神としか言いようが有りません。ホント。

それでは、また。


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