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ガガガ文庫『犬と魔法のファンタジー』

田中ロミオの贈る、ファンタジー設定?な青春グラフィティ。
このタイトルは仮案かと思ってましたが、そのままなんですな。

甲冑に身を包み謁見に臨む、若き英傑の冒険譚なお話。

魔法もあればドワーフもエルフもいる、そこまでは誰もが良く知る
ハイファンタジーなお話。

しかし平和の時代が長く続いたために、甲冑は布製の簡易なモノになり、
謁見で向かうは王様=国=公務員ではなく、商会の人事担当。

謁見の前には自分の紹介を文書で提出し、魔法の水晶板で情報を集め、
お勤めが叶わなければお祈りされて、酒場で仲間と酒を酌み交わす。

履歴書、ツイッター、お祈りメールに、コンパと、
完全に大学生の就職活動だこれー!!?

……という訳で、割といつもの暗黒学生物語な感じです。

前半はまさに現代社会の、ファンタジー用語版という感じで、
その読み替えを楽しむ感じになっています。

自分が経験したかもしれないツライ就職活動に共感しちゃいけません。
それはただの地獄ですから……。なにやら取材までしてリアリティを
出しているようなので、ギャグにして供養してあげないと駄目ですな。

そして後半が「冒険」のお話。
ファンタジーの意味での冒険と、チャレンジという意味での冒険とが
かかって、幻想の直喩でもって、現実では真面目なお題になっています。

ファンタジー世界で就活を表現した意味がここにこそあったというべき。

青春度数もうなぎ上りでお話としても面白いのですが、
このとんでもなく説教臭い、若者へのエール的な部分が本作の見どころ。

就活にもやっぱり夢や希望がなくっちゃいけないなー、と思わされますな。
実際の現実に見いだせるかどうかは、自分次第になりますけど。

それでは、また。


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灼熱の小早川さん

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