このライトノベルがすごい！文庫『【急募】賢者一名（勤務時間は応相談）』

このラノの投票協力したからか、頂き物。第２弾。
このラノ文庫の小説賞で栗山千明賞だった作品。

学園勇者部的な日常コメディ。

勇者のアッシー君が街の平和を守るためにあんまり頑張らない話。

勇者っぽいバトルも勇者っぽくないバトルもあるんですが、
ヤル気のまったく感じられない、ひたすらなボケ倒しの物語です。
ツッコミ不在の恐怖。

出現予報アプリに導かれ、ゲートから出てくるモンスターを、
出現場所に設置したエクスカリバーに勝手に刺さって倒されるのを見守る
簡単なお仕事から始まるあたり、真面目なストーリーはあり得ませんでした。

部活モノよろしく、青春展開くらいはあるかな？　とも思ったのですが、
熱血もラブコメもやる気無しには成立しないみたいです。だが、それがいい。

勇者も青春もここまでダラけていると、ハーレムでも許せそうな
穏やかな気分になれます。

部室ものと考えても、集まる場所は女子トイレなわけで、
こんなに楽しそうでも便所飯はやっぱり便所飯。
物語でもやっぱり「食い合わせ」みたいなどうしようもない組み合わせって
あるんだなぁ、という新発見でした。

それでは、また。

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