« 電撃文庫『エロマンガ先生 3』 | トップページ | 角川スニーカー文庫『俺の教室にハルヒはいない 3』 »

ガガガ文庫『人類は衰退しました 平常運転』

SFで感動的な最終回を経た後の、
やったね、妖精さんとまた遊べるよ! な日常短編集。

半分くらいは特典で出たものだそうです。そして書き下ろしも多数。
まとめてくれるのは本当にありがたいナムナム。

●はたらく妖精さんたちの、べんちゃーびじねす
妖精さんのブラック企業ライフなお話。したうけ、しぬです?

その後のクスノキの里の、本当に何気ない一日という意味で、
心が和みまくりのエピソード。

巻き毛ちゃんとかYとかKさんとか元気そうでなによりです。
したうけがどうなったかは分かりませんが。

はたらく妖精さんのいる所、ブラック企業あり。
今回はそのブラック企業も妖精さんだったので、
実に平和だったと言えるでしょう。

●はたらく妖精さんたちの、食品玩具
働くABCの食品玩具なお話。妖精さんを探せ。です。

こっちも懐かしさがMAXで妖精さんを忘れてしまいます。
ABC……いたなぁ、そういうの。この小生意気さが堪らないです。

読み終えるまで何が何だかでしたけど、よくよく考えると、
それしかないというありきたりなアレでした。調停官さんも余裕の構え。

●過去からのメッセージ
クスノキの里の婦女子さんが大変賑やかなお話。

妖精さん抜きの日常回ですな。同類誌的な。
初っ端の石版とほんやく畑がじわじわ来る、女子トーーーークです。

この取り留めのないストレスフルな議論の出来が非常に良いです。
調停官さんも丸くなりました。Yも丸くなりました。
巻き毛ちゃんは変わりませんでした。だが、それが……駄目、かな?

●妖精さんの、ないしょどうぐ『食器伝承』
妖精さんの鍛えし「伝説の食器」を求める助手さんのお話。

聖剣とか、大好きです! 魔剣も大変結構です!
この助手さん、出来ます。ぜひ、その食器をお譲り頂きたい。
コンプリートしなくていいから、まず1本欲しいです。
『ろんぎぬす』あれば、見切り品買っても悩まなくていいな……。

●おふたりさまで、業務活動記録
調停官さんと助手さんのクスノキの里査察なお話。

非常に最終回ちっくな皆さん勢揃いなシチュエーションですが、
問題はそこではないのです。そう、「おふたりさま」というのが問題。

この前の話でも、おや?と思いましたが、やはりそういう事でした。
ある意味、大団円ではあるのですが、なんだか胸がモヤモヤします。

まぁ、でも、それで幸せなら。良いですかね。

●妖精さんの、ないしょどうぐ1
虫けらキャップなお話。秘密導具、青い狸……うっ、頭が……。

という訳で、ここからは初出が特典など。
虫けらをどう扱うか、それが人の本性だと言えばその通りなのかも。

●妖精さんの、ないしょどうぐ2
あちこちホールなお話。

無痛デリート……なにそれこわい。非常にSF的ですね。いいですね。

●妖精さんの、ないしょどうぐ3
ほんやく畑なお話。

過去からのメッセージで出てきてましたが、こっちが初出なんですね。
つまり、あの時はすっかり使い方をマスターしていた、という事。
調停官さん、やりおる……。

●三つの村における需要と供給とそれ以外の何か
それは人恋しさなのかもしれない、なお話。

インドア村、カーゴ村、ジャングル村。どのむらが、さいきょう?
考えさせられる体ですが、考えたら負けな気もします。
私はインドア村の住人なのかな……。義務ではありませんが。

自分を信じるモノが最強です。それが難しいわけですが。

●民族の再発見にまつわる不都合な真実
ビキニアーマーは最強なお話。

調停官さんのビキニアーマー姿が全てじゃないですかね。
こんなに露出度の高い調停官さんが居ただろうか。いやない。かわいい。

●村起こし成功の影に潜むさして意外でもない真相
アミューズメントの基本を押さえるお話。

アクション村という、要は遊園地なアレコレに乗る調停官さん。
『……やだなぁ、もう。』by わたし のセリフと共にある
いい笑顔が非常に素敵です。オチはさして意外でもないので、安心してどうぞ。

●フルーツ、だめ、ぜったい?
「品種改良しま専科?」で妖精さんのフルーツ完成なお話。

SFしいネタが多かった人退シリーズですが、
フルーツに手を出してしまった話がこちら。
話としては穏当な感じ、バイオでハザードにはなりません。
酸を持つ食人植物や、触手は出てこないです。健全。

主なネタはドリアン。食べたことないですが、美味しいんですかね。

●君主制度に果たす菓子類の役割
妖精さんを従えたものが、全てを統べる王となるお話。

調停官さんの他にもそれに気づいた人が居たと、つまりはそういう事です。
気付いてしまったのなら、やりたい放題ですよね。

この無茶苦茶でテキトーな展開。嫌いじゃないです。

●旅の手土産に最適なもの
どう考えても妖精さんの仕業ですが、それでもそこは学校なのです。なお話。

不覚を取りました。ほろりと。妖精さんなのに! 妖精さんなのに!

学舎時代のアレコレも思い出しつつ、今は大人な調停官さんと、
健やかに育っている学生さんたちとの交流。
やんちゃだけど素直な学生さんと、調停官さんの大人げなさが
実に微笑ましいです。

それだけに、オチが心に響きました。お墨付きが泣ける。
離れて分かる大切さというか、なんというか……。

調停官さんはここまで読んでたんでしょうかね。ううむ……。

それでは、また。


関連

人類は衰退しました 9

人類は衰退しました 8

灼熱の小早川さん

|

« 電撃文庫『エロマンガ先生 3』 | トップページ | 角川スニーカー文庫『俺の教室にハルヒはいない 3』 »

05_一迅社・ガガガ文庫」カテゴリの記事

アニメ・コミック」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222518/61357576

この記事へのトラックバック一覧です: ガガガ文庫『人類は衰退しました 平常運転』:

« 電撃文庫『エロマンガ先生 3』 | トップページ | 角川スニーカー文庫『俺の教室にハルヒはいない 3』 »