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ラノベ作家休憩所『救世小説。』

C86で頒布された、森田季節さんらプロ作家さん達の短編集。
2014夏コミ。今年もお疲れ様でした。

今回のテーマ?は「救世」ですが、救われてるような救われてないような。
いつにも増して、オチでしょんぼりするお話が多かった気がします。

●ランドセルヘドロ
日日日さん担当の青春?ランドセルストーリー。

青春というより、ホラーかな……。
女の子のランドセルの中身が気になる男の子のお話と言っていいのだろうか。
問題は男の子の心情よりも、中身だったものだから。
この女の子は、そして触ってしまった男の子は。これは救われたと
言えるのかどうなのか。それを考えさせられるのが、目的か。

●Unforgiven Stranger
大樹連司さん担当のエクストリームバーチャルMMO生活なお話。

近未来ハードボイルドな始まり方ですが、間もなく没入型オンラインゲームで
リアルとバーチャルの境界が崩壊するお話になるので、親しみやすいです。
マッドサイエンティストがゲームプラットフォーム乗っ取って、
サバイバルなデスゲームとか、ものすごく聞いたことあります!
とはいえ、生き残った後の生き方の方がこのお話の焦点。
皮肉めいている感じはともかく、さらにひっくり返して、
父が母がと繋げる辺りに悪意を感じます。この結末でなくても感。
しかし気づきました。MMOなら何でも楽しいな今! マイブーム来てます。

●僕らの戦争は終わっていない
十文字青さん担当の学級崩壊(物理)なお話。

同性愛にコンプレックスを持ちつつ学園生活を謳歌していたら、
別の意味で気になるあいつが銃乱射で日常崩壊の始まり始まり。
と、なんかもう無茶苦茶ですが、よく考えると今までに比べると、
まだ現実に即してる気もしてきました。
これで何がどうしたかったのか、というと最後のセリフであって、
つまりは主人公のトリガーを引くためのドンチャンだったのだと。

●BASEBALL DESIRE
橘ぱんさん担当のスポ根青春(笑)物語。

高校球児には負けられない時がある。
それは可愛いマネージャーが応援してくれる時。だって男の子だもの。
という、この本の中で一番分かりやすく、ただただアホなお話。
良いと思います。とても、良いと思います。夏ですから。

●ローリン・フォーチュン
森田季節さん担当の五十六億七千万年愛してるお話。

認識阻害というか不連続性というか、何気に怖い事やってますが、
ある意味、特殊能力に目覚めた私。というありきたりなお話なのかも。
寺社仏閣が大好きな森田さんが「救世」なんて考えた日には、
こうなっちゃうのも分かる気がします。すごく、らしいお話でした。

●ヤマト萌芽記
藍上陸さん担当の日本最古?の萌え話。

タイトルから予想できた事でしたが、初めのウチの漢文調
ずっと続くのかと、数ページ読んで諦念が浮かびました。
今までも結構、そういう事やりがちな人だという認識があったので。

が、間もなく普通の口語になるので大丈夫。安心です。
そんなこんなで、スサノオとヒミコとツクヨミなお話。クシナダ?も出るよ!
終わってみれば本当にタイトル通りですが、ツクヨミさんが案外強かだったので、
逆に不幸というのが残念と言えば残念。

それでは、また。


関連

流星小説。

中性小説。

正常小説。

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