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電撃文庫『キノの旅 17』

毎年恒例の年1更新……だと思っていたら、
なんでも新聞連載していたらしく。

確かにその発想は無かった……という掲載メディアですな。
そんなこんなでボリュームはともかく、初心に帰った感じの話が
てんこ盛りの17巻です。懐かしい!

その辺の事情はあとがき参照。あとがきっていうか、初っ端ですが。
しかし、うらがきもすっかり告知制になりましたなぁ……。

●ファッションの国
着せ替えのお話。お話としては特になんでもないですが、
つまり、イラストで魅せるお話。メイドなティーも良いですけど、
え、これ、ししょー……? あと陸は服飾デザイン関係ないよね……。

●遊んでいる国
個人の利便を図っていたら国家としてアレレなお話。
という事になるんでしょうけど、このくらいなら……まぁ。

●旅人達の話
新聞掲載の第1話、なんだろうなというお話。
国から国への旅の途中、出会う人と話し、そして別れる。
一期一会だからこそのやさしい会話劇。
a/bの話がもともとそんな感じでしたかね。

●自然破壊の国
自然溢れる中にある金属の街のお話。
よくある主張の極端な行動のお話で、これまたキノらしいお話。

最後のキノのまとめが見事でした。確かに人間の本質であるかもしれない。

●時計の国
国民全員が時計を持っている国のお話。

時間に縛られる事、確かに負担に思う事もありますが、
なんだかんだで心が壊れるほどじゃない?
そういう時代がまさに今、なので統計的にはこれからなのかもしれませんが。

しかしそれより気になったのが、彼らの時計。
ウン十年を刻み続けるとか、すごく丈夫な腕時計ですね!

●左利きの国
右利きが違法である国のお話。

常識ってなんだろう、というキノテンプレな話ですね。
殺せとまでなっているので、その中でも極端な例ですけど。
しかし、襲われたキノさんマジ紳士対応……。

●割れた国
西と東で別れ内乱によって滅んだ国のお話。

風が吹いたら桶屋がもうかるというか、バタフライ効果というか、
そういう類の話ですけど、まさかの元ネタ。最初のイラストそういう事か。

●貧乏旅行の国
旅のプロフェッショナル、キノさんへの突撃インタビューなお話。

トラブルとトラベルは……っていう最後のセリフが言いたかっただけ
という感じがします。

●楽園の話
秘境に暮らす人たちの元へ迷い込んでしまったししょーのお話。

話の途中でカラクリには気付きましたが、ルイーゼが一体
どこで決めゼリフを言うかをワクワクしながら読んでました。
ししょーにしては中々お優しい対応ですな。
そして、まさかの遊んでいる国から引っ張った伏線が。
遊んでいるだけじゃなかったです。

●恋愛禁止の国
恋愛がいかに悪徳かを語るお話。

確かに恋愛は本能側に属する情動なので、理性を善とするなら、
こういう結論になりますよねー。
しかして、今の世の中はそうではないわけで、人間の進む明日はどっちだ?
となるわけで。そんな結論の出ないお話。

この薬の行方がぼかされてますが、どこかで使ってたかしらん。
鎖国うんぬんも意味があったんだかなかったんだか。

●料理の国
キノの料理が猛威を振るうお話。

ある意味で鉄板な、料理ネタ。旅人であるキノの料理がまずいわけがない。
と思っていましたが、そういえば旅の間は携帯食料でしたな。
強いて言えば、うさぎを狩ってスープ作ったくらい?

調味料を使って、料理をすると……こんなことになるんですねぇ、キノ。
ひょっとしたら学園の方でネタあったかしら。記憶がおぼろげ。

●広告の国
世の中の広告の仕組みを知るキノなお話。

与えられる情報のなんと不確かなことか……。
っていう、今の世の中の常識ですな。嘘を嘘と見抜けなければ云々。
そうは言っても、与えられる情報だけで満足しちゃうことが、
そしてそれで失敗することが多々あるので、反省しきりですけれど。

●鉄道の国
近くの国をつなぐ「鉄道の国」のルーツを探るお話。

ルーツはともかく、巨大な鉄道に住んでグルグル周り続けて、
という生活スタイルが想像出来そうで出来ない。
生活するからには、いろいろな利便性が図られてるんでしょうが、
ちょっと落ち着かない感じが。

●旅の終わり
新聞掲載の最終回、なんだろうなというお話。

前の鉄道の国の最後が象徴的ですけど、人間なんでも終わらせられるし、
そしてなんでも始められる。意思次第です。
しがらみなんて大したこっちゃないんですな。

●神のいない国
世界の真理を知るエルメスが誘拐され、キノが奪還するお話。

あらすじで告知された割に最後の最後だったので、ずっと気になり通しでした。
エルメスの誘拐関連はそれほどでもないですが、奪還の方が、
かなり刺激の強いガチバトル。キノさんさすが容赦ないです。
奪還時のエルメスの呑気っぷりを見ると、ここまでやる必要あったのかと
思いますが、まー、キノからしたら一大事も良い所ですもんね。

●私達の国
とある国を案内されるお話。

単純に恩を仇、なんですが戦争をして勝った方が全てを
手に入れましたという話でもあり、糾弾されるべきかというとどうなんでしょ。
平和ボケ、なのかもしれません。

●渡す国 a/b
シズ様が移住のためにやってきた国で、農作業にいそしむ話。

まさかのシズ様一行と、フォトの国との邂逅。
フォトが住んでるとおり、何も特殊な事情も問題もなく、
シズ様たちも受け入れてくれて、シズ様最終回かと思ったくらいです。
結果的にはまた次の国へ行くことになりましたが、これで追放はちょっと
法治国家的にどーなのという気はします。

ただ、この物語においての「渡す国」のタイトルがドンピシャで美しいです。
aパートを読んでbパート読み直して、改めてタイトルに心打たれました。
シズ様の旅がここで終ったらティーは不満があるかもしれんですが、
フォトとはもっといろいろあったんだろうに。ああ、惜しい……。

それでは、また。


関連

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メグとセロン 7

フユコイ -彼女たちの言えない事情-

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