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講談社BOX『猫物語(白)』

化物語シリーズ、セカンドシーズン。

アニメ化という事で慌てて読んだわけですが、これもう3年前の本ですよ…。
実に長い長いお話になってること……。

羽川翼の羽川翼による羽川翼のための物語。

黒に続いて白なので、前後編かと思いきやまったくそんな事はなく。
ここからがセカンドシーズンだと理解できつつ、羽川さんも愛でられる、
まったくもって「やられた!」な1冊。

セカンドシーズンの時系列がまたややこしそうではありますが、
このお話は、いろいろあったゴールデンウィーク前後のその後。
夏休みを飛び越えて2学期始まりのお話。

羽川さん視点があまりにも新鮮。
化物語やら、猫物語(黒)やらで、その本性が透けていましたが、
それでも一人称でその認識を語られると、重さが違います。

そしてやはり、他のキャラクターとの個別の絡みがなにより楽しい。
阿良々木君抜きの、真宵ちゃん、ヶ原さん、神原、
ファイヤーシスターズとの、会話劇。

良識があるからなのか、同性同士だからなのか、阿良々木君が居ては
こうはならんのだろうな、という「気安さ」と「壁」があります。
これが、女子回か……。

もう一つ、羽川さんがメインという事で、その強かさっぷりが読みどころ。
人は一人で助かるだけとは言いつつも、阿良々木君の八面六臂な大活躍で
解決していたファーストシーズンと違い、羽川さん自身が動いて、
自分の問題を解決していく、その物語の王道が良いですな。

戦場ヶ原さんやら阿良々木ご夫妻やらと、お助け人は数あれど、
羽川さん、そしてブラック羽川の、その決断には痺れざるを得ない。

苛虎という名前も、最初はダジャレか! くらいの認識でしたが、
進めば進むほど西尾維新さんお得意の意味の積み重なりに気付くたび、
ため息がだだ漏れ。

最後はバトルというのも、実にらしい展開でカッコいいですなぁ。
盛り上がり切った所で颯爽登場のあの人も反則級のカッコよさでした。

締めのブラック羽川によるお返事は、アニメでの演出が憎いくらいに
ハマっていて身悶えましたです。

これぞ、感無量。

それでは、また。


関連

猫物語(黒)

偽物語 下

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係

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