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ハヤカワ文庫JA『約束の方舟 上』

瀬尾つかさ先生の新世代宇宙SF。

表紙で手を取って著者名見たら、購入決定でした。
たまに(?)はSFもいいよね!

惑星移民の航宙船で早熟である事を強要される子供たちが、
今と未来とを考えるお話。

100年を旅する移民船、ゲル状生命であるベガーとの戦争と共生、
そんなワクワクのSF要素をバックグラウンドに入れつつ、
12歳、15歳、18歳の3つの時代に起きた大事件による、
子供と大人の対立やら、子供の成長やらの王道? 展開。

上巻では12歳でのお話と、15歳での事件発生まで。

ベガ―とシンクして宇宙船内を探索し、
変なモノを発見して遊んだり、世界を揺るがす秘密を暴いたりと、
児童文学な冒険譚。

真面目で面倒見が良いシンゴと、子供っぽいが天才肌なテル。
テルが悪目立ちして、周囲のコミュニティから孤立していく、
いわゆるスクールカーストな筋書き。

そして主人公のシンゴと、幼馴染みのヒロインさんテルということで、
つまりはキャッキャウフフなストーリー。

どれも王道で元気の出るイイハナシなので、ドキドキしっぱなしでした。

が。

なんだかんだあって、友達が出来て、さぁ頑張るぞー。
というところで、そうは問屋がおろしません、な意地悪展開。

これがヒジョーに憎い。

問題解決して、さぁニヤニヤしながら読めばいいんだな、
と悟った、その直後の事ですから。

思えばそれもフラグだった……と言えば、その通りなんですが、
そうは思えないだけの、良い雰囲気がそこにあったんです……。
みんな幸せだった……幸せだったのに……。

15歳編でも、もう一人の後輩ヒロイン、キリナさんの事件で、
またちょっとずつ(?)変わっていく訳ですが、
そのドッキリ度がちょっとしたトラウマになりそうです。
私の中の瀬尾つかさ作品像が揺らぐ……!

この辺のシビアな展開とか、ベガー=異生物との共生とかの要素は、
『円環のパラダイム』辺りの断片世界でやってたテーマかなぁ、
と思っていましたが、下巻を途中まで読んでいる今だと、
ちょっと違うような印象になりました。

それでは、また。


関連

スカイ・ワールド 4

調停少女サファイア 2

円環のパラダイム

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