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ファミ通文庫『ホラーアンソロジー “黒”』

ファミ通の本気で、アンソロジー2冊目。
こっちは主にWeb掲載分で、書き下ろしを加えて計7作品。

っていうか、何より表紙が怖すぎる……。これBUNBUNさんかよ……。

●鶴見さんの恩返し(を見てはいけない)
日日日先生作品。
引きこもりの妹と一緒に都市伝説『深夜の移動図書館』を探しに行くお話。

初っ端はガチ。という、前巻?のお約束を引き継いで、なかなか凄絶なノリ。
都市伝説をお題にしてるけど、不思議なことなど何も無い系のホラー。

いや、全部が事実だとするとそれはそれで怖すぎの設定ですけど。
犬の散歩とかそれなんてエロゲって感じですが、それどころじゃない。
っていうか、恩返しではないよね……。

●こんな夜には
櫂末高彰先生作品。
夜の学校で出会った不思議な女の子にいろいろ世話を焼く話。

まぁ、ちょっぴりの鬱と切なさはあれど、ホラーでは無いですな。
いろいろ無関係に青春しやがってからに! リア充乙! ってことで。
騙されたには騙されました。
でもだって、自分がそうなら相手の事、そうかも? とは、
思わないでしょうに。ずるいな。

●彼女はそこにいる
佐々原史緒先生作品。
小学生の同窓会を開いたら、参加者が一人また一人といなくなる話。

私の中でのホラー定義でいうと、これが一番それっぽいです。
割と青春色の強い作家さんだと思っていただけに、あれ、ちょ、あれ……
と、かなり意外な雰囲気に呑まれました。

そんな事より、弱った妹ちゃん可愛いです、と現実逃避をしてまうほど。
数年後までとか、ホント怖い……。

●平家さんって幽霊じゃね?
石川博品先生作品。
平家さんがどう見ても幽霊で本当にありがとうございました。な話。

ホラー要素は何一つないけど、幽霊を扱った小説としては、
なかなか秀逸なネタであったと思いました。平家さんすごすぎ。

及川さんとのラブラブな日々がメインな気がしないでもないですが、
なんだかんだで、及川さんとはいったいなんだったのか…感もします。

●彼女はツかれているので
森橋ビンゴ先生作品。
憑かれているから近づかないでと公言するあの娘が気になっちゃう話。

これまたホラーとは違う気がする、青春モノ。
ってか、人面痣が可愛すぎるだろう。

自らの中二病を引き合いに出しての気になっちゃう宣言は、
筋が通っていてなかなか良かったです。

幼なじみ?の優利さんとも友達感覚が良い感じで、
ちょっとは修羅場を期待しましたが、これはこれで後腐れなく。

●眠れずの部屋
関根パン先生作品。
微妙な距離感の三人娘で行う怪談披露会なお話。

神視点でのみょーな雰囲気の三人娘さんを下地に、
それぞれの視点での意地張りっぷり暴露が非常に面白かった。
絵師さんの都合で、小学生にすら思える子どもっぽさと、
その裏にある思惑とのギャップというか。

本物の人の独白なんかは、かなりホラーですけどね。

●クローズドアンツ
綾里けいし先生作品。
引きこもりの世界を壊す蟻さんのお話。

赤の方にもいましたけど、黒にもちゃんと出ています。
こっちもいきなり蟻さんに食べられるというグロさを見せていましたが、
お話全体でみれば、それほどグロくもなく青春成分多め。
ホント良いヤツだった…。

それでもホラーには違いない辺りが、さすが綾里けいしさん。

それでは、また。


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