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ファミ通文庫『ホラーアンソロジー “赤”』

夏の風物詩という事で、ホラー小説なアンソロジー。
6人の作家さんで6短編。

冬に読んでいるのはご愛嬌ということで。

●猫ノ手ノ子
綾里けいし先生作品。
田舎町の独特な風習に、そしてなにより学校に馴染めない女の子のお話。

この作品の半分はいじめで出来ています。
いや、よく考えたら半分どころじゃないような気もしてきました。
お得意の作風だからして、かなり気合入ってます。

不気味さより恐怖よりも、痛いです。心が。

あっちの世界に行っちゃってからは、限界突破でもはや想像するのも
不可能なくらいなので、逆に痛みが分からなくなりますが、
「猫の手」の辺りがピークですな。どうしてこうなった。

●肝試しの夜に、二人は
舞阪洸先生作品。
肝試しにあこがれのあの娘から指名が入り、二人でドキドキタイムな話。

理解出来ないのがホラー、という持論に基づいたアレなんでしょうが、
それってすごく理不尽です。
まぁ、タネが分かってたら普通のヤンデレってだけな気もする。
デレているかは非常に怪しいが……まぁ、お幸せに。

●ヴァーティカル ~頭上の悪魔~
榊一郎先生作品。
古い友人に出会ったら、やたらと頭上を気にしていたお話。

ホラーというよりSFっぽい感じの。
頭上狙撃は威力も疑問だし、命中精度も疑問なのでそんなに怖くはなかった
のですが、単純に群体生物化の理屈が理解出来るだけに怖い。
右脳と左脳を区別出来るか、か。なるほどなー。

●こびとのげえむや
田尾典丈先生作品。
終わらない仕事を前に諦めて眠ってみたら、こびとさんがやってくれた話。

あれ、なんだかコミカルなお話だぞ、デスマが怖いというお話か?
と思ったけれど、いつの間にか非日常な鉄板構成だった。
無意識の欲望、ってことなのかもしれないけれど、
契約もなにもあったもんじゃない、だいぶ一方的な悪魔さんですね。
年代ジャンプ恐ろしす。


●幽霊トンネル

西野吾郎先生作品。
心霊写真を撮りに深夜の山へ向かう僕らなお話。

ホラー小説で心霊要素を楽しんじゃうその姿勢、死亡フラグですから!
というタケシ君がカッコいい。名前呼ばれちゃった時の、うっかり感が秀逸。
主人公と彼女は怖がり役ということで、むしろラブラブっぷりに
爆発しろと言いたいくらいでしたが、それがまたホラーとの親和性高いですな。


●アイノサイノウ

竹岡葉月先生作品。
最低な彼氏を持つ彼女さんを思う、主人公なお話。

寝取られ的な要素を多分に含みつつ、あ、そっちでしたか……。
と途中で気付くほど、濃厚なヤンデレです。
デレというか、病んでるだけですけどね!
かわいいなこのちびっ娘! と思った分だけ、その瞬間がすごくホラー。

それでは、また。


関連

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