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ファミ通文庫『夢魔さっちゃん、お邪魔します。 1』

階段部でお馴染み、櫂末高彰さんの2作目。
ファンタジー要素がだいぶ増えて、でもやっぱり青春まっただ中なお話。

かなり、難産だったようで……。

夢の中で漫才する夢魔さっちゃんと一緒に、
誰かに壊されてしまった自分の夢世界を組み立てるという、自分探し小説。

巻頭、絵師さんによる漫才解説かと思ったら普通に小説の冒頭という。
階段部に比べてギャグ分大増量な話なのか? と思いきや。

むしろ夢の中でやりたい放題鬱憤をはらすクラスメイト達を見守ったりする、
青春の黒い部分が大増量なお話で超びっくり。

それも単に妄想垂れ流しくらいならまだしも、
現実とほぼ地続きであんなことやこんなことやり出して、
むしろホラーなんじゃないかという様相。

いやー……そこまでやるか。そこまでやらねばならんのか!?

誰が犯人か、という点はかなり予想しやすいと思うんですよね。
だからちゃぶ台ひっくり返った的な驚きではなくって、
やるのは分かっていたけど、どんだけやってんのよ…という驚き。

そう思えば、さちバク漫才も計画のウチ……。櫂末高彰、恐ろしい子っ!

って事で、以下未読者には非推奨なネタばれ。

とにもかくにも、アリディア様可哀想過ぎる。
主人公も自虐してましたけど、知らないでは済まないだろう…。
自画像ジグソーですぞ? いやいや…。

とはいえ、同級生に対して主人公のこのへりくだりっぷりは、
さすがにお前男だろう!? と言いたいところではあるけれど。
本来だと先輩ポジションで、こういう雲の上ってのは多いですけどね。
そういう意味ではちょっと新鮮でした。

ちなみに、夢世界のアリディア様はとても等身大でやばかったです。
どう考えてもここでこうなる必然性は作者の趣味以外無いように思いますが。

さっちゃんは主人公でもなんでもなく、完全に漫才要員というのが、
この1巻を通して最大のオチ。体張ってんなぁ。あえてのきょにう設定含めて。
夢ループでさっちゃん黒幕説は、ブラフって事は丸わかりでしたが、
その発想は無かったので、自分のミステリ脳はかなり弱いことを再確認。

でもってバクさんのセリフは書かれないだけでやっぱり考えてはあるのかな。
気になる……。

それでは、また。


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