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富士見ファンタジア文庫『異国迷路のクロワーゼ』

最近なんだか動きがないな…と思っていたら、
まさかのアニメ化となった武田日向さんのコミック。

結局アニメ放送中、原作コミックが出ることは無かったですが、
このノベライズ版と、アンソロジーで富士見的にはせふせふ。

文明開化の波が訪れたような訪れないようなな時代。
ふとした縁でフランスに奉公に来た、日本の娘さん湯音が、
人間交流やら文化交流やらをしていくお話。

イラストは表紙を除いてアニメアニメしてますが、
いちおう、コミックのノベライズという事で、原作に無い話でござい。

湯音の過去話(!)と、貧民街のチビッ子とのお話、
でもって定番のクロードとふとしたきっかけですれ違ったりするお話。

いろいろ明らかになる設定も興味深かったですが、
湯音視点ってのもなかなか新鮮でびっくりでした。

コミック版は基本的にクロード視点で、
湯音=どう見ても子供だけど、ただの子供じゃない…! なわけですが、
その考えてることが丸わかりだと、まるっきり子供なので素直にいじらしい。

まぁ、湯音を子供扱いしてるクロードも十分子供だってことでFAなんですけどね。

●蛍祭り
湯音と姉の汐音が日本でどんな暮らしをしていたかというお話。

湯音がフランスに来る所から始まる話なので、
その過去がこのノベライズで明らかになるとは思ってもみませんでした。

一人でも異国でしっかり生きているイイコちゃんな湯音ではなくて、
完全に幼女な湯音です。むはー。

お姉ちゃんの事情やら、この時代での母子家庭な事情やら、
なんとも重い設定がポロポロと。
家族置いて一人でフランスに来るっていう、それだけでも驚きの境遇なのに、
その家族にもいろいろ積み上がっていて、湯音、背負い過ぎだろう……。

どんな嬉しい顔してても、素直に見られなくなりそうだ…。

●熱病
以前ちょっと縁があった貧民街の子供が、妹のピンチに湯音を頼るお話。
何気に中編規模。

ここでも抱え込むモノがでか過ぎて、どう考えても湯音という器を溢れまくり。
湯音視点なのでそれが明らかなもんだから、一緒に慌てふためいていると、
なんだかんだで解☆決! しているという不思議体験です。

湯音秘蔵の、クスリ代わりのアレがおおって感じでした。
ホントそれで治ったのかっていうと、ご都合主義的な感じは否めませんが、
薬無いならそれはアリだな! とも思うわけで。

妹ちゃんはともかく、同じ長屋のお母さんがあまりにも…。
金のためだったりしたら下衆の一言なんですけどね。
このどうしようもない感。

●花見
ちょっとしたきっかけ(ちょっとドコロじゃないですが)で、
すれ違う湯音とクロ―ドなお話。

なんかいろいろとおかしいって言うか、湯音大丈夫じゃないだろう。
これならいっそ壊しちゃったくらいの方がまだマシなんじゃないのか…。

湯音の考え方はもちろん分かるし、クロードも明らかに正論だしで、
ここはオスカーが諌めるべきじゃないんですか! おい、おっちゃん!

この考え方の違いが文化の差異かと言われると、ちょっと?な感じです。

とはいえ、なんだかこの辺りの交流というか、考え方を理解するってところ、
普通に湯音が子供でクロードが親で、教育の体にも見える…。
親子の関係もアレはアレで異文化交流だって話か。

肝心の花見ですが、フランスに桜あるのか? と思っていたら、
ご覧のありさまでした。
語義的には、花祭の方が実態に即しているのか。そう言われてみれば。

それでは、また。

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