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富士見ファンタジア文庫『調停少女サファイア 1』

富士見ではお久しぶり瀬尾つかささん新シリーズ。
一迅社の子になっちゃったかと。

富士見らしく……といっても、瀬尾さんには珍しく(?)
ガチファンタジーです。

竜が神々を作り、神々がそれぞれ己の眷属たるヒトを作り、
多種多様なヒトとヒトとの諍いに、竜の眷属が「調停」をする。

しかし、いつしか管理者である神々が消え、調停者の竜も滅び、
混沌とする神なき世界での、最後の竜達お話。

ヒューマン、エルフ、ドワーフ、ノーム、ケンタウロスにウンディーネと
ファンタジーになじみ深い種族達同士の諍いも面白ければ、
それの「調停」に走る主人公達の口八丁っぷりも興味深い。

ファンタジーの住人同士の喧嘩と、それを口でやり込める、
というコンセプトはGA文庫の某作品でもあったですが、
あっちはかなりギャグ調だったのに対し、これはかなり深刻なトーン。

この1巻最初の、ケンタウロスとウンディーネの諍いなんてヌルいヌルい。

だって、誰も死なないもの。

その後のヒューマンとドワーフの諍いでは、諜報、暗躍なんのその。
事の深刻さに気付いた時、かなり度肝を抜かれました。
口八丁には違いないが、これは……ヤバい、と。

事を軽んじていた元凶には、主人公達のまったりラブコメもあるんです。

主人公、エオン君。にぶちん。はっはっは。あざとい。実にあざとい。
ヒロイン、サファイアさん。天然。あうあうあう。あざとい。実にあざとい。

こいつらの空気読まない事と言ったら……。

とはいえ、それでこそサファイアの調停がカッコ良く見えるわけです!
この人のしたり顔のカッコ良さたるや、エオン君の真の姿もどうでもよくなるほど。

今までの作品とは毛色が違いますが、
最後の局面でテンションフルスロットルになる辺り、瀬尾つかさ作品なんだなぁ。

それでは、また。


関連

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征王の迷宮塔 1

オルキヌス 稲朽深弦の調停生活 4

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