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メディアワークス文庫『19―ナインティーン―』

19歳をテーマにした作家さん5人でのちょっと一癖ある作品集。

入間人間さん、綾崎隼さん、紅玉いづきさん、柴村仁さんはMW文庫で
書いてますが橋本紡さんは、書いてそうで書いてないよ、ね?
随分久しぶりになるかなぁ…。

●19歳だった
入間人間さん担当作品。
19歳目前のクリスマスデートなカップルの話。
あれ、初っ端だからか普通にラブラブ…? と思いきや、とんだ異色作ですよ!

クリスマスが終わってほしく無い彼女の想いからなのか、
デートの2時間半を延々と繰り返すループにハマって、さて抜け出す条件は?
と奮闘する彼氏さんのお話でした。かなりヘビィに。

このひたすらな作業を淡々とこなす主人公が、実に入間さんのキャラクターらしい。
ツッコミ所がたくさんたくさんあるので、それは読みながらどうぞということで、
一番のお気に入りは『奥さまは魔女の前段階?』です。

●×××さんの場合
柴村仁さん担当作品。
とある大学サークルでのゴタゴタと、
神代の時代のとある方々のエピソード集。

大学サークルの話は、一つのエピソードをいろんな人たちから見て、
みんな考えが浅い若者なんだなぁという感じで、含みのある内容。

それの合間に、エヴァさんの場合とかパンドラさんの場合とか
イザナミさんの場合とかって入る訳ですが、なんか意味はあったのかな…。
現代語訳というか、携帯小説風というかで、面白いには面白いんですが、
構成に意味があったのかで、ちょっと引っかかってしまった。

●向日葵ラプソディ
綾崎隼さん担当作品。
フラグを回収し損ねたと思ったら始まった、冴えない男の大冒険な話。

あるあ……ねーよwwww と、言わせたくて言わせたくて仕方い、
と言う感じで、基本的にはボケ要素の多いラブコメちっくな展開。
ネガティブ向日葵……これは流行る!

なんだかんだで伏線張りまくって、回収しまくる構成が気持ちいい。
ただ、そういう作風だと誰かに似てるような。誰だろう。

●2Bの黒髪
紅玉いづきさん担当作品。
浪人中の学生さんがWeb漫画描いて現実逃避なお話。

本当にココは怖いいんたーねっつですね。(時間泥棒的な意味で)
ってな具合の、分かっちゃいるけど止められない。
そんな学生さんの心の機微が、すんごく生々しい。

紅玉さんの同人参加率を見るに、なんだかそういう経験から来てそうな、
心当たりがある人にはとてもとても痛いお話。

ある意味、誰得? って感じにはなるけど、
私みたいに知った風な人向けとも言えるのか? ニッチ過ぎる…。

●十九になるわたしたちへ
橋本紡さん担当作品。

高校生に厳しい経済事情を突き付けて、それでなお青春していく、
橋本紡さんお得意のパターン。

お金の話は、19歳だったら自覚してしかるべきではあると思うけど、
やっぱり厳しいとも思う。やっぱ子供なんだなぁ、19歳って。

割と違和感無かったけど、この話1993年が舞台ってことは、
今の19歳には完全に知らない世代の話してるのね。
これを読んでどう思うんだろう。

それでは、また。


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