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ガガガ文庫『人類は衰退しました 6』

いまさらですがアニメ化なんですって。

動きがありそうな、なさそうな、なんだか難しい話をよくぞ…。
ってか、アニメでの魅せ方が問われる感じになりそうな。

楽しみです。

さておき6冊目は冬のお話。
表紙はなんだか涼しそうな感じですけど。

そもそも季節あんまり関係ないですけどね。
背景説明にチラッと出てくる感じの、ゆったり感演出。

「鳥人類」なお話と「同類誌」なお話。

前巻ほどはっちゃけてはいませんでしたが、
やっぱり現代科学のなぞりっぷりは楽しい。

●ようせいさんたち、すかいはい
国連による「鳥人類コンテスト」に参加することになり、
図らずも安全対策係となったために、いろんな危険を妖精さんぱわーで
解☆決していく調停官さんな話。

それぞれに持ち寄った技術力でもって、崖から飛び出し、
滞空時間や、航続距離を競う普通のルールではあるのですが、
技術の断絶後の、衰退しつつある人類が持ち寄る飛行装置たるや!

人力でプロペラを回す普通の奴から、ヘリコプター式のもの、
気球に、個人用ジェットに、大きな傘、そして空飛ぶ円盤まで。

同じ土台で競うものなのか? というカオス具合。
重水素プラズマドライブとか素敵過ぎる。

調停官さんが悟るように、このコンテストで競うのは技術力ではなく浪漫。
まさにこの一言に尽きます。そらを、じゆうに、とびたいのです!

その浪漫はしかし、技術力不足の今の人類にとっては死に至る病。
いつもなら極力頼らない妖精さんの力を存分に使って、
解☆決!(横ピース)していく調停官さんの必死さがすごく楽しい。
ミスターVIPの無責任っぷりも楽しいですけど。

健脚ドリンクの回収の仕方はおおーって感じでした。
無意味に具体的な数字なんか出てこないって事か。

妖精さん的には、こんにゃくと歯車がイケてました。
こんにゃくって、新人類にとっても黒歴史になってるのか…。

●ようせいさんたちの、さぶかる
出版機械が発掘され、サルベージされたデータにより、
世間に「同類誌」が大流行するお話。

様々なニーズを満たした多様な作品が掲載される漫画ではなく、
同じモチーフに基づいた、ひたすらに趣味的な同類向けの本
それが同類誌です。

つまり、そう言う事です。

同類誌が世を席巻し、派閥が生まれ、イベントが生まれ、
そんな感じのお話です。人類、元気だなぁ。

しかも発案者がY、そして集まるのは冬の間に暇を持て余した娘さん達なので、
内容が……腐女子向けというオチ。

やばいなY。予告はされていたけどこんな壊れ方とは思わなかった。

同類誌即売会のくだりは、流通に流せないから来てもらおう、
という所が出発点なのが何気に感心。
金銭の概念がないので発行誌も全て無料ということで、
すなわち完全に「頒布」だけが目的ですよ。いいですねぇ。

妖精さんの謎時空はその辺がひと段落してからですけど、
こっちではYが頼もしかったり情けなかったりと、いろいろ。
調停官さんは悟り過ぎだと思います。これが順応か。

ランク外、打ち切りになった作家の運命は……何も言いますまい。

それでは、また。


関連

人類は衰退しました 5

人類は衰退しました 4

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~

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