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一迅社文庫『萌神(モエジン)』

普通なようで変な人がたくさんいる第九高校を舞台にした、
第九シリーズの4冊目。

シリーズって言っても、お話も登場人物もほとんど被りませんので、
舞台だけですが。

というかこんな面白人物だらけなのに、被らないのは逆に不思議!

何事にも無気力無関心な主人公吉次が友人が召喚した萌えの精と、
真実の萌えを探求するお話。

…というと、秋葉原に行ってメイド見たりとかネコ耳見たりとか、
そういう話かと思うでしょうが、そういう話ではまったく無い所がミソ。

「萌え」といっても、ほぼ純粋に「好き」という感情を指していて、
つまるところ、ド直球な青春ラブコメでござい。

初めの無気力主人公のあたりは、冴えないだらしない野郎を見る感じで、
なんだかなー…でしたが、おにゃのこ絡み始めるとぐいぐい面白くなっていきます。

委員長気質なメガネである友岡さん。
引っ込み思案だけど思い込みの激しいちみれちゃん。
包容力のあるお母さん(同級生だけど)な諸澄さん。

それまで完全無気力だったのに、萌超増幅(もエクスパンド)によって、
感情の高ぶりに翻弄される主人公君がとてもかわいい!

いやなんか、萌超増幅という言葉だけでもテンション上がっちゃうんですが。
なにそのバカ用語! かっこいいです!

友岡さんの直球っぷりも、ちみれちゃんの小動物っぷりも、
諸澄さんのお母さんっぷりも、なかなか良いですが、そこはそれ。

十文字先生なので、ちみれちゃんとか諸澄さんの「裏側」が
えぐいというか何というか。
友岡さんはギャップ的な所なかったけど、変な方向に納得した辺りがソレなのか?

また、友人である中佐がオタクでありつつも記号的な人間でなく、
非常にムシ暑い漢であるのが、実にすばらしい。
モエ・ジン召喚の儀を抜かせば、すげー迷惑だけどイイ男。
これは主人公、惚れるべきですよ。

で、肝心の萌えの精もえるですが。
これはウザカワというべきなのか。なんなのか?
良いサポートキャラクターなんですが、口調がやっぱり度を越してアレだし、
設定も一人浮いてるしで、別に普通の人間でも良かったんではとか思ってしまう。

というか。

最後の章までは、浮いてるけどまぁ面白いキャラくらいだったんですが。
その、最後が。が。が。

なんじゃこりゃああああああああああああ!!!

ヒロイン三人そろい踏みでいよいよ怒涛の修羅場に入って、
死に物狂いで決着をつけるのかと! 思っていたのに!

他の人の感想を見ても、「どーしてこーなった」とか
「酒の勢いで書いちゃったのか?」とかそういうのが多かったですが、
まさにそんな感じ。

主人公の成長っぷりの締めくくり……確かにその通りですが、こういう形です?
是非はともかく、衝撃の超展開を見たい人にはおススメ。

それでは、また。


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