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一迅社文庫『絶望同盟』

十文字先生が一迅社で出してる短編の一つ。

第九シリーズって言うんだったんだ…。
それで言うと、3冊目。

普通には人生を楽しめないはぐれ者の4人が
“たまたま”集う来客玄関にて駄弁ったり、皮肉ったり、絶望したり。

やったのやらないので評判聞いて、そこまで突っ込んだ絶望話なのかと、
手に取って見た訳ですが、絶望度はそこまで高くはなかった。

部室モノの変則バージョンみたいな。

部室の代わりが来客玄関で、部活動する代わりに性癖晒しというのが、
さすが十文字青という味付け。

ロリコン、美醜、全て、なんとなくで、
世の学生さんの不満を一手に集めてみました的な。

ロリコンにはグサッと胸をさされ、美醜に関しては否定はできず、
全てを悟った風はさすがに学生さんだなぁ、という気分で、
なんとなくが、やや異様という感じ。

4人で1話ずつで、でも最後のエピローグがすごく良かった。
決定的なお別れの時期である「卒業」をボカしたけれど、これはこれで。

●ロリコン
ヤバいよね。ヤバい。それはヤバい。
おかしいのを自覚して、それは駄目だと禁じ続けて、
でも捨てられないというのは、まさに絶望だろうと思うけど。

そう断言しちゃうのは、抉ってくるなぁ。と。

絶望同盟内で唯一救われてないなと思ったけど、
ロリコンではなく、ロリコンな自分という悲劇体質を救ったと考えれば、
つじつま合うのかな?

●女
美醜が絶対的な価値ではないと、そう言われてはいるけど、
実態としてどうなのかと言われると、なんとも?

価値観の話よりも、それから発生するコンプレックスの重症具合が。
……と思っていたのだけど、案外サックリと話進んで同性愛の話に。

小野塚先輩ってやたら浮いてるなと思ったら、「シリーズ」の人か。
それこそエピローグに出てくるのかと思った。

エピローグで蓮井さんやたらハッチャけてたけど、
つまりある程度吹っ切れてるってことなのかな。それならいい。

●全て
この人を食った感じ、悟った風。水前寺だ!
これは水前寺だよ! と思ってたけど、
最後まで読んだら、そんなに水前寺では無かった。

水前寺よりも大分弱い人だったというか、普通の人だった。

悟ろうと思ったって悟ったりなんか出来ないし、
受け入れようと思ったって受け入れたりは出来ないってことか。

悟るのも受け入れるのも自発的になんか出来ないんだな。

●なんとなく
結局、恋愛なのかな。恋愛なんだろうなとしか解釈できないけど、
深く考えないでボカしたままなら、こういう表現になるのかも。

やったのやらないのの話はむしろボケに属するところか。

しかし、未来予想図(?)が幸せそうすぎて、
あー、もうこれでいいやって感じ。

●エピローグ
これが希望でなくてなんだというのか!

それでは、また。


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