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メディアワークス文庫『すべての愛がゆるされる島』

ラブラブコメコメに定評があるものの、
一方でドロドロのお話も忘れない杉井光氏。

と言うわけで、MW文庫にてドロドロのお話。

近親だろうが、同姓だろうが、どんな禁忌を抱えていようと、
その愛が「ほんとう」なら、それを認めてくれる地図に無い島。

そこを訪れた親娘と異母姉弟。四視点でのお話。

話の主軸が「禁忌の肯定」だから、それはもうドロドロのお話。

許されたいけど許されたくない、そんな葛藤。
ここで「きっちりしなさい」とか言いたくなる人にはお薦めできない。
きっちりしても誰も幸せにならないぞ? という。

どことなく桜庭さんのハードカバー読んでるような気分になりつつも、
叙述だの教義だのが入ってきて、重い泥沼から現実に引き戻され、
姉弟の掛け合いを見ていて、杉井節に引き戻される感じ。

禁忌のお話は、なんだかんだで感情移入は出来ない部分だから、
それはそういうものとしてしか読めず、結論も出たんだか出てないんだか。
好きか嫌いかで言うと、好きでも嫌いでも無い、みたいな。

奇蹟は杉井さんらしいというか、見え透いていたというか。好きだなぁ。
思っていたよりもずっとせせこましくて、笑った。

叙述は案の定、最後に一枚上を行かれてもう一回読んでみたくなる。
どこからどこまでが…あ、あれ?

しかし、「すべてをゆるす教義」これが私の中ではかなり良かった。
1が神様で、2がキリストか。その理屈良いね! 実に分かりやすい。
「愛している事と愛されている事が同じ」ってのを、
運動の第三法則から導くとか、素敵過ぎる。

そんな感心を経て、ふと、こういう気持ちから宗教にはまるのだろうか、
などと思ってみるが、多分違う。

それでは、また。


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