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電撃文庫『さよならピアノソナタ encore pieces』

1年前に大団円を迎えた『ピアノソナタ』の後日談短編集。
いわゆる「アンコール! アンコール!」という奴です。

ヘタレなナオに、モジモジまふまふに、
猛進する千晶に、革命する神楽坂先輩に、
ついでにお馬鹿な哲郎に、また会える!

大人になった話でネタ自体は年齢高めだから分かるような話ですが、
ボケとツッコミが高校生の頃と変わらないので、
「面白さの根っこ」が変わらないというのが、実に良い!

●"Sonate pour deux"
高校卒業から6年後、桧川直巳24歳のお話。
もちろんまふまふも24歳ですが。

なんだかんだ音楽業界ゴロみたいな仕事をこなすナオに、
とある音楽家の遺譜を調べる仕事が回ってきて、
結婚とかなんだとかを考えるお話。

とかくナオとまふまふの不器用っぷりに大爆笑。
なんで24同士のお泊りで一緒の布団で熟睡してるんだよ!

幸せそうで、実に微笑ましい。

「結婚」に対して、ヘタレにヘタレるナオもナオだが、
まふまふももうちょいアグレッシブになるべき。

でもナオは最後の最後で唐突にキメてくれたので、良かった。
ナオおめでとう! まふまふおめでとう!

●翼に名前がないなら
ナオとまふまふが居なくなった後のフェケテリコメンバーのお話。

バンドといったら新メンバーのお話だろ、みたいな。
橘花さんは穴を埋めるべく頑張って、初心を忘れて駄目だしされて、
凹んで立ち直って、再見! という王道。
「音楽」というノリで突っ走って、引きずり込まれる。

それはそれとして、千晶の未練たらたらっぷりが良かった。
神楽坂先輩と違って、いろいろ割り切れてないっぽい所が良い!
コーラスだけ入ってるCD買っちゃうとかね。

●ステレオフォニックの恋
まふまふとナオの間を行ったり来たりするユーリのお話。
4巻のエピローグ直前というか。

お互い相手に遠慮しあって何にも言わない、何にもしないな、
まふまふとナオに業を煮やして、意地悪しちゃうユーリなのですが、
さてさて、そのユーリの恋とは? というテーマ。

ユーリは子供なんだから恋なんてまだ早い! という親心を見せつつ、
まふまふとナオを見てたら、いろいろやりたくもなるわなと寛容の心持ち。

何気にキースさんが面白かった。
ユーリ逃げてぇぇぇ! と言う一歩手前くらいなのが実に良い。

●最後のインタビュー
神楽坂先輩がレスポールを手にした時の思い出話。
「恋する革命家」の始まりの物語というか。

神楽坂先輩の中二っぽさが堪らない。
神楽坂先輩の乙女っぽさが堪らない。

それでも神楽坂先輩なのが堪らない。

神楽坂先輩がリュージに連れ込まれたあのシーン。
あれが本当に良かった。

●だれも寝てはならぬ
ナオから「結婚する」と伝えられた哲郎のお話。

つまり1話目の続きなんですが、いやー笑った。
父親じゃないけど肝心な所はちゃんと父親やってる哲郎の、
哲郎っぷりが素晴らしかった。

いつもはナオを諭すような感じですが、こういう役割でもか。
エビチリとの会話がもうすごい。

それでは、また。


関連

さよならピアノソナタ 4

神様のメモ帳 4

剣の女王と烙印の仔 2

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