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電撃文庫『レンタル・フルムーン 1』

去年の電撃小説賞で銀賞を取った瀬那和章氏の第2シリーズ。
ガチ鬱というので敬遠していた『under』とはうって変わって、
ファンタジックラブコメだそうで。

某所でシュールコメディと評されていたのに釣られて、
どうしても我慢できなくなりまして。

人の認識によって世界は変化する。
忘れ去られた場所に、奇妙な認識が入り込むとそれが現実になってしまう。
その変になった世界を記録し、本にして元に戻す「貸本屋」でのお話。

一応、そんな真面目な設定もありますが、この本において真面目な部分は全て罠。
これはシュールコメディであり、ラブコメ。

おお、すごいと思ったが最後、そこを“残念”なキャラクターが蹂躙し、
グッタリする面白さを提供してくれます。

これは面白かったです。期待以上!
“残念”という言葉がこれほど面白いとは!

王道と見せかけて王道に非ず。すなわちシュール。
しかし投げっぱなしでもない。すなわち“残念”

最初の方はなんだかんだでラブコメイベントな盛り上がりを見せつつ、
中盤が主人公ションボリで普通に盛り下がりつつ、
最後に“残念”さが大爆発してテンションマックスでした。

あと何気に「貸本屋」の雰囲気も良かった。
古本屋+図書館な感じと言えばいいのか。やっぱり憧れるなぁ。

そして、若干軽めだけど書痴要素がちょっと嬉しい。
「月光文庫」大人買いとは高校生にしてはなかなか見所がある。
感想チャートとか、すごいと思う。

テンション上げすぎて、思わず書いてしまったので、以下キャラごとに感想。

・ツクモ
 強がって見栄を張って、大丈夫と見せかけて大丈夫じゃないシュール要素の塊。
 それは普通に良いのだけど、ラブコメ方向にも、どっち付かずの素振りで、
 結局ラブコメ路線に入るのかどうかが微妙なのが残念。
 あの「鏡」であそこまでやったのに顔色ひとつ変えないとか。
 ラブコメ路線への道が遠すぎる。だがそれがいい。

・シン
 主人公君。割かし残念なツッコミ役、という事なのかな?
 「恋愛は読みものです」という煽りの出所がコイツなのが、一番残念。
 非モテ男が言ってもなぁ…。
 と言いつつ、自覚しやがるのがニクい。ならば、応援しようじゃないか。
 もっと殴られると良いと思うよ。

・クルン
 健気さが高じ過ぎて、アホの子になりつつあるのが残念。
 完全にただのマスコットキャラ。でも健気。超可愛い。
 何気に「下」がどうなってるのか気になって仕方ない。
 穿いてなくはないが…ホットパンツか? それともブ○マ?
 
・ラキア
 もういろんな意味で残念さの権化。化身。
 神様だけど。神様ゆえに?
 でも、作者には意外と便利に使われてると思う。

・宮野小雪
 どう絡んでくるのかと思ったら、すごい残念な役割でびっくり。
 そっちかよ! ガチかよ! ごちそうさまですっ!

・藤崎
 溜めに溜めて、それかよwww
 これは残念だ。残念と言うよりほかない。
 「エグニル」よりも残念とか、ぱねぇッス。

「第一訓」と付いているからには、「第二訓」も予定されてますよね?
是非に。是非に!

それでは、また。

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