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富士見ファンタジア文庫『花守の竜の叙情詩』

『紅牙のルビーウルフ』でデビューした淡路帆希氏の新刊。

前シリーズは魔法もあって、富士見ど真ん中だったですけど、
今回は魔法は無し。

しかも初っ端いきなり霊廟で王族皆殺しちゃうような、
やや黒い中世ファンタジー。

なにやらシスコンの第二王子が、妹と二人暮らしを目論見つつ、
亡国の箱入りお姫様なんかに興味は無いよと言いつつ、
旅すがら幼女を買ってきて、両手に花なお話。

あらすじにある「互いを憎み、反発しながら云々」というのは、
ちょっと違うなーという気がしたので、別の箇所を誇張してみる。

思いの外、グイグイと引き込まれました。

ファンタジーで世界丸ごとの創作設定も相変わらず良かったですが、
達観気味の王子様と箱入り姫様が、それぞれだんだんと丸くなっていくのが、
メチャクチャ面白かったです。

エレン登場前と登場後の変わりっぷりがもうね。
箱入り状態の姫様は、ホントにダメダメでしたもの。

三人旅を続けていく内にポーラが変わり、エレンが変わり、テオが変わり。
実に良い感じの成長を遂げてくれました。
あばら家で落ち着いちゃった時の和みっぷりは良かったです。

が、そこからの急勾配がまた凄い。

凄いけれど、その前で和みすぎちゃったからか、
シリアスな場面でも吹いちゃったりしてました。

そこで落ちんのかよ! とか。
そこで妹様キレるのかよ! とか。
妹様も兄上殿も状況受け入れすぎだろ、とか。

伏線回収は微笑ましいツッコミどころが多かった気がする。

それでも、子供っぽい「愛に飢えている」っぷりは、個人的に超ツボ。
姫様にしても、エレンにしても、王子様にしても、妹様にしても。

エピローグは決してハッピーエンドではなかったけれど、
「ニテンスの水の乙女」の歌に戦慄した。
あのオチは凄いと思った。

作者的にこのお話は『ルビー』と同じベースだから似てるというけれど、
全然、そんな風には感じなかったなぁ。

でもルビーの時よりも、俄然興味が出てきました。

それでは、また。


関連

紅牙のルビーウルフ 7

紅牙のルビーウルフ 6

紅牙のルビーウルフ Tinytales1

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