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ファミ通文庫『“文学少女”と恋する挿話集 1』

本編と並行でWebで掲載されてたり、ムックに載ってたりで、
本編の裏側にあったエピソード達。

ニヤニヤしてたらズドンと突き落とされる本編ですが、
この短編集はそれほど身構える必要も無く読めます。

書き下ろしが半分ほどを占めるわ、既出作品も加筆されてたりで、
本編読みきった人へ思う存分ニヨニヨするがいいさ! と言わんばかり。

ってか、何気に中表紙の赤ずきん遠子先輩が可愛い。
そして今巻はななせ分、皆無な事に注意。

●“文学少女”と恋する牛魔王
FBSPに載ってた短編だそうな。

遠子先輩に惚れた柔道部員が、
心葉にそそのかされて熱き思いをぶつける話。

唐突な新キャラで暑苦しい牛魔王のキャラは、
どことなく某天栗浜高校の筋肉部を髣髴とさせる…。

でも、遠子先輩は心葉にベタ惚れなので、
全くなびかず、牛魔王カワイソス(´・ω・`)

扉の外から聞き耳を立ててると、こんなエ□シチュエーションなのか、
文芸部部室ってのは…。

牛魔王のために、三題噺講座をする心葉がなんか凄い。
この作品を読んでて常々思うのが、三題噺って50分で出来ちゃう物か?
という事。

牛魔王は文章は下手なのかもしれないが、
それでも話を思い付く時点で、凄いような気がするのに。

●“文学少女”の今日のおやつ ~『更級日記』~
Web掲載、第一号の掌編。

文芸部の例の恋文ポストが出来るまで。

十年後、二十年後の遠子先輩を想像する心葉君が、
なんだか憎い。くそー、惚気おって…。

●“文学少女”と革命する労働者
書き下ろし。

文芸部の盟友であるボート部の存亡の危機に立ち向かう遠子先輩な話。
若しくは御殿山体操の謎に迫る心葉な話。

心葉が新部員を求めて奔走するのに、
肝心な所で、やっぱやーめたという所にニヨニヨさせられる。
これで無自覚とか言っちゃってるんだぜ…?

鬼コーチに関しては実際ありそうではあるが、金属バットはどうだろう。
御殿山体操は、その実体がつかめないので何とも言えない。

コーチが酷い事してる、という図よりも、
それに対して見て見ぬ振りをする学校という図の方が気持悪い。

●“文学少女”の今日のおやつ ~『万葉集』~
Web掲載の掌編。

文芸部のバレンタインデーな話。
これだけでも十分にニヨニヨなのだけど、
次の『~乙女』とリンクしてさらに憎い話に。

まぁ、心葉はホワイトデーで……ね。

●“文学少女”と病がちな乙女
書き下ろし。

遠子先輩のクラスメイトがキャッキャウフフする話。
幼馴染みばんさーい! ってー事で。

恋の切なさを滔々と語る様が、もう…!

●“文学少女”の今日のおやつ ~『ムギと王さま』~
Web掲載の掌編。

木に登る遠子先輩と下から見上げる心葉のキャッキャウフフな話。

いや、そこは覗けよ男として。
と思わなくも無いが、心葉だしな。

「……風で飛ばされたんじゃないですか」の言い訳が、
恐ろしい破壊力を秘めている。

●無口な王子と歩き下手の人魚
書き下ろし。

すー、はー。

美羽ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

…な話。
いやはや、なんという詰め込みっぷり。
それでいて、しつこくなく……。

美羽&芥川君の後日談ですが、美羽の世話を焼きたがる芥川君と、
それをウザがる美羽の図、までは予想通り。

美羽のバイトが恐ろしく効果的に、心を抉ってくれる。
モンペ空気読め! と言っても詮無いことですけどね。

でもこれに、美羽の繊細さがこれでもかと現われて、
ものすごいダメージが。

そこで芥川君がそっと抱きしめ…で終わらずに、
芥川君が落ちるとこまでやるのが、実に良かった。

でも、こうなってくると美羽が芥川姉との絡みも見たいかも。
芥川君立場無い感じになると、ニヨニヨできそう。

●“文学少女”と扉のこちらの姫
Web掲載の短編。

麻貴先輩と遠子先輩との出会いのお話。

心葉君の居ない一年生な遠子先輩なんて考えられない…とか思ってたけど、
しっかり一年らしさと、遠子先輩らしさが出てて凄い。
ボート部突撃の空回りっぷりとか、作品語りの止まらなさとか。

この話のテーマである『夏への扉』は、
他の作品でもよく目にするタイトルだし、
すごく読んでみたいが、なかなか時間と機会が…。

●“文学少女”と浮気な預言者
Web掲載の短編。

『愚者』での文化祭時における、流人君の空回り話。
流人君の病みっぷりは、自分本位だからかすごく幼い感じ。
自分だけのサロメが居ないと泣く姿はもう処置なしと思います。

振り回される女性方は、早めに気付けて良かったですねと。

しかし、そこを救う麻貴先輩の何と女神な事か。

●“文学少女”の今日のおやつ 特別編~『スノーグース』~
書き下ろし。

大学一年生な遠子先輩の話!

言える事は唯一つ。誰からの手紙だ!?

今月出る短編のことについて、あとがきで予告されてましたのね…。
まぁ、楽しみ楽しみという事で。挿話集の2巻も忘れない内に…!

それでは、また。


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