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電撃文庫『雪蟷螂』

年に1冊ペースだけど、良いファンタジーを書いてくれる、
紅玉いづきさんの新刊。

人喰い物語三部作、なんてシリーズ名になってたとは全然知らなかった…。

まぁ、舞台も背景も登場人物も全く違うお話なので、
シリーズって感じではあんまりないのですけど。

今巻は、今までのように魔物は出てこない人間だけのお話。

極寒の山脈に縄張りを持つ幾つかの部族のお話。
愛する人を喰らうほどの激情を持ち「雪蟷螂」の部族と、
死者に呪いを施しミイラとして崇める、「死人狂い」の部族との、
長い長い戦いの末の停戦の証たる政略結婚を舞台にした“愛”の物語。

なんと言うか、すごい“綺麗な”お話でした。

憎み憎まれの末にある政略結婚という事で、
初めは不満たらたら、あるいは殺しあわんばかりの登場人物達が、
最後には「欠けたるもの」を見つけて、ハッピーエンド。

逆に途中で、こうなるんだろうなー、という図がはっきりと見えましたけど、
それでも、そのハマった形を見るに、綺麗だなーと魅入らざるを得ない。

前作、前々作もやっぱり“愛”のお話で、素敵なお話ではあったのですが、
“綺麗”という感想は持たなかったので、これはこの作品独特ですね。

あとは「蛮族」を持ってきて、そのバトルな部分ではなく、
「激情」に焦点が当たってるのがなんだか新鮮。

そういう意味では、雪蟷螂フェルビエのお話であって、
ミルデの族長さんは割と置いてきぼりですけど。

刊行ペース遅くても単巻完結だし、これなら全然待てます。
来年の2月を楽しみにしています。

それでは、また。


関連

MAMA

ミミズクと夜の王

15秒のターン(電撃文庫MAGAZINE Vol.4 )

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コメント

私もやっと買いました。雪蟷螂。
紅玉さんの作品は、新鮮なのに、物語の
展開はあくまでもまっすぐなのが素敵です。
私も人喰いシリーズと呼ばれていたのは
初めて知りました。でもMAMAで出てくる
旅の勇者さまはミミズクのアン・デユーク
ですよね。(たぶん)
他の二作とは雰囲気が違うなと思っては
いたのですが、確かに綺麗という感覚は
この作品に強く感じました。
ミミズクは純情、MAMAは矛盾や過ちという
感じでした。
これで一応ひとシリーズ終わったという
ことで、次はどんな物語が始まるのか
楽しみです。
すいません長々と。また来ます。

投稿: 砂波螺 尤 | 2009年4月 2日 (木) 20時32分

砂波螺 尤さん
コメントありがとです。

私は、ミミズクを読んでは大賞らしいド直球で来たなぁ、と思い、
MAMAを読んでは、この雰囲気で続くんだすげぇ、と思いってなところです。
“作風”と呼べる物があるのは良いですよねぇ。

>勇者
あれは、あからさまなのでそうでしょうねぇ。
むしろ、雪蟷螂でも出てくるんじゃないかとすら思ってました。

>次
三部作完と言っちゃってるので、次はちょっと変化球なのかと、
こっそり思ってたりします。

投稿: サトロ(管理人) | 2009年4月 2日 (木) 23時03分

私も変化球、期待してたりします。
でもこの世界観も続いて欲しいです。

ブクログ私も始めたのですが
登録作業が永遠に終わらなそうな・・・。
押入れにしまったあの段ボールたちの
中の本も登録したいな何て考えちゃって。
結構大変ですね。

ではまた来ます。

投稿: 砂波螺 尤 | 2009年4月11日 (土) 17時00分

>ブクログ
私は最初登録したのが計489冊。
丸一日かかりましたが、大掃除ついでにやったので、ちょっと楽しかったです。

まぁ、気長に。

投稿: サトロ(管理人) | 2009年4月11日 (土) 17時44分

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