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電撃文庫『空ろの箱と零のマリア』

御影瑛路氏の3年ぶり新刊。

というのはあんまり気にしないで、
ループ物と聞いて飛んできました、という感じで手に取ってみました。

『僕らはどこにも開かない』も『神栖麗奈』も読んだですが、
もうあんまり思い出せない…。

願いを何でも叶えてくれる“箱”を手に入れた誰かの願いにより、
3月2日から3月3日までを繰り返している教室。

そこにやってきた転校生から“箱”を使っているのは自分で、
その“箱”を渡すようにと言われた主人公君が、いろいろもがく話。

「繰り返す」という現象に込められた願いとは何なのか、
それを願っているのが誰なのかを解き明かして行ったりする、ミステリ風味?

…という前半は、なんだかんだでよくある学園青春モノな感じ。
クラスメイトと駄弁ったり、気になるあの子に膝枕されてみたり、
無力ながらも転校生に対抗してみたり。

ただ、不思議現象である“箱”というルールがほぼ明かされて、
転校生でなく、“箱”を相手にするようになってからが、どんでん返しの連続ですごい。

作者の手のひらの上で弄ばれている感。

死んだら終わりかと思ったら、死んでも終わらない。
犯人(?)見つけたら終わりかと思ったら、見つけても終わらない。
仲間と協力したら終わりかと思ったら、仲間じゃない。

最後の最後までひっくり返し続けますからね。
マリアのデレに見蕩れている場合じゃありませんでした。
いや、面白かったです。

途中経過からすると、まったく救い無く終わる真っ黒な気配だったのに、
なんだかんだでそれほど黒い終わり方でもなく、ほっとしました。

しかしこの“箱”の嫌らしさったら無いですね。
微妙に続きそうな雰囲気だったので、期待したい。

それでは、また。

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