« 富士見ファンタジア文庫『まぶらほ またまたメイドの巻』 | トップページ | ファミ通文庫『学校の階段 9』 »

電撃文庫『最後の鐘が鳴るとき』

電撃コラボレーションの3冊目。

電撃hpですらなく、電撃hpSpecialの方に掲載された奴。
雑誌だって事で必死に探した記憶が…懐かしいなぁ…。
2005年の卒業シーズンに出た奴ですな。

廃校の決まったMW学園、最後の卒業式の日を舞台にした学園モノ。
8人の作家さんと、絵師さんのコミックでのコラボ。

文庫版ではそれに『学園ホロたん』と『上遠野浩平エッセイ』が追加。

・学園ホロたん・MW学園編
収録されるってのが、h&pのアレかと思っていたんですが、
普通に描き下ろしでした。

あ、描き下ろしです。4Pのコミックです。
文章ほぼ皆無。

一発ネタと言うか。コラボ関係ないと言うか。
オチの一言のためだけの見開き2枚ですな。

・ハルカワくんと人体模型
トップバッター、壁井ユカコさん。
ユカコさんらしい、ラブコメです。

ちょっとキャラクターが個性的かもしれませんが、
筋はメチャクチャ王道ですよね。

でも、まだホルマリン漬けがヒロインだった方が絵になるような。
ヒト型でなければ、ある意味想像でまかなえそうなのに、
こうなると、どうしようもないと思うのです。

あれは、ロマン…詰まってるのか?

ただ、某不死人な作品が第一作である事を考えるに、
ロマンが詰まっているというのは作者的に本当なのかも知れません。

・カガミのムコウ
渡瀬草一郎さん担当の、幼馴染み話。

さすがナジミスト! さすがナジミスト!!!

仮面の美少女が鎌持って襲ってきたりするような、
人柱がどうとか、十年来の恨みだとか、そんなホラー分は気にしない。

これは幼馴染みの二人が、卒業式を契機に恋人にならんというお話なのです。

しかし、マジ法師様カッコいい。
なんだあの悟りようは。功徳積みすぎだろう。なんというダンディズム。

・M/W・二枚のメダル
三上延氏による……やっぱりラブコメなのか?
生徒と教師のお話。

なんだか、美人教師はっちゃけ過ぎですが。
「多分!」って。そんな導き方で良いのか。

普通だと冴えない男教師がこういうポジションのはずなんですが、
そこが美人教師なもんで、しかもヒロインと来たもんだから、
すごいギャップが生まれております。

友部君の扱いが酷すぎる…。

・MW学園の崩壊
佐藤ケイ氏による、ドロドロの愛憎劇。

他の作品からは浮きに浮きまくっている、殺人事件の話。

基本、ラブコメな作家さんなんですが、
こういう事をする人だというのも、なんだか理解できる。
某「天涙」に片鱗があるもん。

後味の悪さを追及したような感じで、おそらくこれは正解は無いんだと思う。
成田さんもこれ、きっちし受け切れてないような…。

・スケッチブック
絵師の片瀬優さんのお話。

美術部で作った絵を探せ! みたいな先輩と後輩のお話。
百合…とはちょっと違うのか。

大幅描き直しとの事ですが、お話としてはむしろ削られてる所がチラホラ。

小さくすると潰れちゃったりするんですかね。やっぱり。
Specialは大判だったからな…。

・天使は飛行船の夢を見るか?
柴村仁さんの初コラボ。
文庫収録は「まい・いまじね~しょん」が先ですけどね。

学園にある礼拝堂。
そこに勤める神父様は実は秘密組織の諜報員だったのです!
…みたいなお話。

突如始まるミッションも、いきなり現れる刺客達も、
「そういうもの」として処理される、カッ飛ばし気味のお話。

オチがなかなか素晴らしいので、気にしなければ気になりませんが。
ニヤニヤ。

・NICE GAY
有沢まみず氏の変態青春道。
でもでも、大真面目な青春モノです。

オチこぼれの主人公君と悪友の生徒会長氏(メガネ)
卒業式、お別れの日に彼が打ち明ける秘密とは。な話。

変態なのが生徒会長氏なんですが、カッコいいのも生徒会長氏なんですよね。
とってもさわやかさん、なのです。
「NICE GAY」と言わずにはいられない。

大乱闘。いいねぇ。青春だねぇ。

・謎のその先に
鎌池和馬氏の幼馴染み話。

渡瀬さんのとは、かなり方向違いますけど、
これも、またナジミストには堪らないお話でして。

エ口い先輩が実にエ口い。
でも、それが幼馴染みと来れば、おぉこれは!

ラブコメなのかただの幼馴染みコメディなのか、
すごい微妙なラインなのも、なんかイイ!

・卆形式 ~マヨイガハレルヒ~
成田良悟氏のトリ!

この企画開始時から、成田氏が纏め上げる事は決定していたらしいので、
皆さん…悪ノリしまくっている、というのがこの本の実態です。

佐藤ケイさんとか…もう、すごいですね。

今回の取り纏めは、さすがにちょろっと全作品舐めるくらいで、
伏線回収はあんまりされてないかも。
でも最後のあのセリフは、カッコよかった。

あ、そういや、学園ホロたんの部分が追加になってましたな。
ホントに足しただけ、という気もしますが。
やっぱあんまり馴染めてないよホロたん…。

・蛇足――又は、魂を売り渡すことについて
上遠野浩平さんのスペシャルエッセイ。
なんですが、どこにも無い…。

と思ったら、なんかまたすごい所にあるよ!

ついに上遠野さんもココを使うのか…。
記念すべき二人目ですな。

それでは、また。


関連

MW号の悲劇

まい・いまじね~しょん

|

« 富士見ファンタジア文庫『まぶらほ またまたメイドの巻』 | トップページ | ファミ通文庫『学校の階段 9』 »

00_電撃文庫・MW文庫」カテゴリの記事

アニメ・コミック」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222518/43125892

この記事へのトラックバック一覧です: 電撃文庫『最後の鐘が鳴るとき』:

« 富士見ファンタジア文庫『まぶらほ またまたメイドの巻』 | トップページ | ファミ通文庫『学校の階段 9』 »