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ファミ通文庫『コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る』

なんだ、このタイトルは!
このタイトルを付けた編集者を呼べぃ!

…すいません、吹きマシタ。
意外と面白かったです。バカ過ぎて一周回った感じ。

例によってFBSPとFB Onlineに掲載されたコラボ集のうち、
“文学少女”とバカテスと学校の階段関連のもの。
ガーゴイルはゲストですな。

“文学少女”×バカとテストと召喚獣、
バカとテストと召喚獣
ד文学少女”、
吉永さん家のガーゴイル
×学校の階段、
学校の階段
×バカとテストと召喚獣、
“文学少女”
×学校の階段、

で、また5編収録ですね。

先に言っとく。

野村美月先生がコワレとる!!!

・“文学少女”と乙女に集う召喚獣
野村美月氏による、“文学少女”in文月学園話。

「遠子先輩の図書館友達」である姫路瑞希ちゃんと偶然出会い、
例に寄って恋愛悩み相談を経て、召喚獣バトルになるお話です。

ちょwww“文学少女”がバカすぎる!
初っ端のBL談議なんて前座よ前座。

遠子先輩はもちろん、心葉もななせもみんなみんな、アホ過ぎる。
完全にリミッター解除状態。なにこれ。なにこれ!

本編では微妙に空気になりつつある試召戦がこんなに面白いとは。

ってか、バカテスでムッツリーニと言えば、
ギャグだから許されるようなチートキャラなのに、
その奴に敵う人材がこんな所にいるとは!

そりゃ、奴を上回るとすれば、その表現など検閲されて然るべきだろうが、
これ…誰か解読してくれないかなー…。団鬼●は、やべぇだろうよ…。

しかし、これってあくまで「試験の点数」ですよね?
まさか、そういう知識が生かされるような試験が行われているのか?

野村美月さんに、何かが取り憑いたとしか思えない。
これがバカテス時空なんだろうか。スゴイ、凄すぎる…。

extra episodeも大変美味しゅうございました。
クラスメイトの愚痴を語り合う、美波とななせの構図が素敵過ぎる。

・“文学少女”と殺された莫迦
井上堅二氏による、“文学少女”in文月学園話。

明久の手紙を矯正しに文月学園へ出かけた、心葉と遠子先輩。
そこで巻き起こる、ムッツリーニ殺人事件…。
もちろん犯人探しに名乗りを上げる遠子先輩の名推理とは!? な話。

普通に心葉と遠子先輩が、巧くてびっくりする。
この二人のボケとツッコミに、ほとんど違和感無い。

とは言え、このお話は“文学少女”な繊細な青春モノも、
ましてやミステリーも目指して作られたお話ではありませんので、
そこはおつまみ程度で。

そう、このお話のコンセプトとは…

野村美月先生も狂喜乱舞する、コノハちゃん登場!

井上堅二、やったっ! やってしまったっ!

これに、畏怖と崇敬の念を抱かずにはいられない!

まさかの新キャラですよ。しかも向こうの作品の。
そんなセリフ覚えてなかったのに。これは、やってしまいましたねー。
いいぞもっとやれー!

しかし、ここまで野村美月ノリノリだと、
某短編集とかで、ひょっとするとひょっとしますな。
頭のネジ緩みすぎですが、そこに期待せざるを得ない。

・天栗浜のガーゴイル
田口仙年堂氏による、吉永さん一家in天栗浜高校。
いや、缶バッチinわんだーらんど? かも。

吉永さんの一家(パパさん&ママさん含む)が、天栗浜高校に何故か来て、
双葉が体験入部という事で、缶バッチと階段レースで勝負する話です。

あのトンデモレースである、階段レースを他の作家さんが書くという、
なんだかすごい変な感じ。

しかし、高校生vs小学生という、どうあがいても勝負にならなさそうなレースが、
ガーゴイルをかませるとは言え、ここまで盛り上がってるのには吃驚。

なんと筋肉部まで出てくるという演出までありましたが、
さすがに櫂間式には及ばないような、どことない違和感は感じました。
やっぱあのセリフ回しは独特なのかなー。

あと、和己はかなり要らない子な感じですが、キニシナイ。

・バカと階段と召喚獣
櫂間孝彰氏による、階段部in文月学園。

文月学園ピーアールのために、召喚獣システムをひっさげて、
文月学園二年F組の面々が、天栗浜近くにやってきたそうな。
そこへ階段部乱入。何故か、召喚獣を使って階段レースなお話。

キャラクターはそんなに違和感無いです。
あの井上流(?)のバカがすんなり入り込んでます。

でも、でも…良いんだけど、間違ってはいないんだけど……
すげー、突っ込みたい!

所々で、とてつもなく突っ込みたくなるボケ設定があるのです!

何故、ハッキングするのか。(頼めよ…)
何故、武器禁止なのか。(実害無いじゃん…)
何故、そこで階段レースなのか。(こんなに不向きなのに…)

バカテスキャラは違和感無いのに、
階段部のキャラが、なんだかブレているような…。
これが、バカテス時空なのか?

・“文学少女”とやってきた走者
野村美月氏による、
井上心葉in天栗浜高校階段部 & 神庭幸宏in聖条学園文芸部。

なんと、同時並行二本立てですよ。

両学校の交流として、交換部活動みたいな。
相手の高校の部活動をする、という大層なイベントに、
何故か学校を代表するのが、階段部と文芸部という在り得ない組み合わせ。

そんなご都合主義が吹っ飛ぶような、良いお話でした。

バカテスの時は、向こうに取り込まれてましたけど、
今度はこっちに引きずり込んだですな。

ノリとしては“文学少女”で、しかし階段部の様子が巧く取り込まれていて、
きっちり“文学少女”エピソードになっている。スゴイ。

心葉はもやしっ子ながらも階段レースに勤しみ、
階段部の面々に当てられ次第に熱くなる。

缶バッチは暴走気味の青春を燻らせながらも、
遠子先輩と過ごしゆるゆるとした時間を過ごす。

心葉の「ヘタレ→復活」と、缶バッチの「ゆるゆる→でも暴走」ってのが、
両作品の根幹の部分を良く現していて、
とんでもない物を見てしまった気になりました。

ま、一番良く分かったのは、野村美月先生が美冬派だって事ですけど。
ですよねー!

しかし九重部長と遠子先輩のキャラが“被ってる”とはなぁ…。びっくりだ。

それでは、また。


関連

コラボアンソロジー1 狂乱家族日記

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