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一迅社文庫『幻想症候群』

電撃文庫出身の西村悠氏のやっぱり短編。

他の人の感想文を見るまで、全然気が付かなかった…。
ごめんなさい。

人間の生み出す幻想が、現実に出てきてしまうようになった近未来。
その症状が出ると半年以内に死んでしまう、と。

そんな限られた時間を生きる人間のお話なのかなぁ。
もしくは、某断章っぽい話かなぁ。

とか思っていたんですけどね。

そういう切ない話もあり、不条理ホラーもあり、
セカイ系な話もあり、世界崩壊な話もありで、
いろんなジャンルの短編集でした。

しかも、総じて不幸な展開が多くてびっくり。

・遥か遠くの夏
幻想症候群の説明をしながらの、ヘタレ主人公な話。
私が想像してたそのものな感じのお話。

余命がどうのとか、体が透明にとか、委員会がどうのとか、
どうにもテンプレですが、それはそれで。

そこまでは、それなりに普通かなー、と思うんですが、
しかし、オチが……あれ?

ちなみに、あとがきで言うところの
透き通るような肌を持った、ちょっとSっけのある常に全裸の美少女は、
このお話に出てきます。って、お前か!!!

・無限回帰エンドロール
…という、まぁ、ギリギリ、ちょっと良い話の後に。
「幻想」というものの性質とか説明された後に。

まるっきりのホラー話。
こわっ!

素でただのホラー。
オチから何から、救いが無い。まさに不条理。
びっくりした。

・『夏休みの終わり』
打って変わって、青春モノ。

あなたの幻想が世界を滅ぼすから死んでください。
でも、可愛そうだから夏休みが終わるまで待ちます。

という宣告を受けたヘタレ主人公君。

自殺願望が幻想に反映されるから、
それの説得で美談になるのかなー、という予想をあっさり覆し、
あっれぇぇぇ?

なるほど、そう来たか。と、思いましたけど、
よくよく考えたら、あんまりでないかコレ?

・一〇〇〇年の森
あっさり滅びました。ウソん。

というわけで、ロボ子さんのお話。
『猫の地球儀』チックな感じがしました。

人間が性悪か性善かという話であるんですが、
前提として、これ以上どうしようもなく結果を出してしまっているので、
シュールというにもシュールすぎる図に。

それでは、また。

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