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角川スニーカー文庫『時載りリンネ! 3』

落ち着いた雰囲気に定評のある児童活劇なお話。
久しぶりにお目見えです。

「200万字の本を読む事でたった1秒だけ、時を止めることができる一族"時載り"」

…なんて設定に心躍らせていたはずが、
2巻、3巻となんだかどうでも良くなってきちゃった感が。

でも、これはこれで。

「時砕き見習い」からついに「時砕き」に昇進したリンネ。

ついでに「時砕き」専用アイテムを手に入れたので、恐る恐る使ってみたら、
知らない場所に出てしまい、なんとそこはバベルの塔で…

今巻はこんなお話。

いやー、いつに無く児童活劇なお話でした。

なんだかんだで1巻、2巻は「敵」とか出てきて対決しちゃったりして、
児童文学における「子供っぽさ」が、肝心な場面で息を潜めていたのですが、
今巻は丸々と「ただの子供」がはしゃいで、失敗して、泣いたり笑ったりする、
心温まる良いお話でした。

この雰囲気、物語の骨子からして、
魔法のアイテムを手に入れて、別の世界に行き、そこで友達が出来てはしゃいで、
でもちょっとした行き違いで大変な事に…! な~んて感じで、
今までより児童文学っぽいってのもあるんでしょうが、
それに加えて、子供達を取り巻く周りの世界の描写からも醸しだされてまして。

冬になりつつあるところから、冬で大雪が降ってあれやこれや、
っていう、大人にとっては日常の一幕に過ぎないのに、
子供にとってはさも一大事みたいな話になってて、
そういうの巧いなぁ、と思いました。

ネリーに関しては、これはいいガールミーツガール。
それしか言う事が無いです。

今回の主役の一人なんで、多くを語るとネタバレになっちゃいますし。
今巻の久高はこの娘の所為で、実に空気でした。
ある意味、お留守番チームよりも酷い扱い。

お留守番チームはカラー口絵でネタになっていて、
あー、今回はお休みかー、とか思っていただけに、
ちょっとした活躍でもスゴイような気になるマジック。

書痴っぷりを発揮した形で、解けなかった私は負けた気分になりますが、
唐突に凪が最後を掻っ攫っていったので凹んでる場合じゃない。

今巻は出番少な目でしたが、そのブラコンっぷりは健在。
いいね、いいね。

時載りのお話としては、やっぱり時砕き七人衆が一人ローザさん。

変人は変人でしたが、そのお役目がかなり謎。
ここだけ浮いてると言っても良い。

ねはんの事といい、シリーズとしてはどこに終着点があるのやら。
がらりと雰囲気変わったりするのかしら。

次巻での方向性にも注目。

それでは、また。


関連

時載りリンネ! 2

時載りリンネ! 1

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