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TOブックス『誰しもそうだけど、俺たちは就職しないとならない』

就活エンタテイメント。

いや、別に転職するとかそういう話では無いです。
秋田禎信氏が書いてるってだけで。

『ラノたの』がラノベのハウツー本じゃないというのと同じですな。

4月に出た本でずっと探してたんですが、
出版社の関係なのかジャンルの関係なのか、全然見当たらず。

ようやくこの間見つけたのでした。

就活を始めた二人の学生がいろいろ活動する様を、
シュールにコミカルに…という事ですが、

要はコメディ本です。

脊椎反射で会話を続けるというスキルを常時発動しちゃうとこうなるというか、
ちょっとアレだった愛と哀しみのなんちゃらかんちゃらテイストとでも言えばいいのか。

就活すると見せかけて、ひたすら益体も無い事を考え議論する。

オビにも書いてありますが、とにかく、
「就職したい人は読んではいけない」し、
「こんなに役に立たない就活本を初めて読みました」です。

就活が終わった人ならともかく、就活に怯える人には何の光明も見出せないでしょう。
そして、就活が終わった人は就活本を読む必要が無い。
なんというジレンマ。そりゃ本屋の棚には並ばんわ。

就活がテーマなだけにそれっぽい用語は出てくるので、
まったくカケラも就職のこと分からないという人には役に立つ…か?

もしくは“スーパーギガテクノロジックハイパーロジカルサイエンス社”とか、
“赤と黄の松明と光明に一筋の流星”となれというベンチャー企業とか、
“株式会社渡邉抹殺”とか、それに類する名前の会社を希望しちゃってる人は、
体験談そのままなので、役に立つかも。

あと何故か、木木木出版という大手出版社(らしい)について、
かなり致命的…じゃない、興味深い話が載ってるので、それ目当てとか。

出版業界とかネタにしちゃっていいのか…。
ある意味、タイムリーにヤバめだと思われ。

オチが教祖様なだし、ラストの対談もかなり過激なんで、
本気で「就職したい人は読んではいけない」です。お気をつけて。

対談は小説家と漫画家の二人の体験談なので、それなりにそれなりではあります。
秋田さんなんか、この体験談ってオーフェンの頃じゃなくて火の粉の方だろうし。
そう考えると、ファンとしてはなんともいえない気分に。

ただ、論自体はホントに感心できないもので、
私からすると、バイトはともかく就職は「とりあえず」は止めて欲しいかも。
「とりあえず」でも別に構わないけど、バイトと同じ覚悟は駄目だと言うか。

例のエスパーなアレもそうだったですが、
「面白い」と「下らない」のギリギリの境界を行ってる感じ。

それでも例のアレなマンは、文庫でただのコメディでしたけど、
これは曲がりなりにも就活本で1500円だというのも、
勧め辛いのに拍車をかけている気が。

私は面白かった思いました。
が、他の人に勧めたいかというと、かなり厳しいと思ってしまう…というか。

そんな感じで、次の作品を待ってます。

それでは、また。

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