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講談社BOX『ひぐらしのなく頃に ~鬼隠し編~上』

口コミからの大ヒット同人ゲーム。

今ではコミック、アニメ、コンシューマゲームと、
入り口が広がりまくりで、同人ゲームだという認識すら、
薄れているらしいです。

お話としてのひぐらしは、去年の冬コミで終了ですが、
商品としてのひぐらしはしばらく続きそうです。

アニメ2期とか、リファイン版のゲームとか、
このノベライズ版とか。

おそらく『怪談と踊ろう~』を書いた繋がりで、
講談社よりこのノベライズ版が出ることになりました。

余談ですが、講談社はまず『怪談と踊ろう~』を、単行本にするべき。
ファウストVol.6 A-Bで4000弱は、さすがにハードル高すぎ。

閑話休題

という訳で、竜騎士07氏改稿による単行本化な訳ですが、

…訳ですが。

そもそも『ひぐらし』はサウンドノベルなのであって、
つまる所、この単行本はサウンドノベルから、
サウンドとビジュアルを取っ払った物なのであって、
いくら太田編集長が「これぞ小説!」などとのたまった所で、
原作『ひぐらし』最高! なのですよ。

読んだ後なので言えますが、ここまでとは思わなかった。

確かに、微妙に加筆もありますし、
書類系のTIPSを、モノとして再現してますので、
小説としてどうか、と言えば、価値は上がってるかもしれません。

とは言え、無知識で読んだ訳じゃないので、
小説としての価値は、語れる身分ではないです。

しかし。

『ひぐらし』としてどうか、と言ったら、
躊躇無く原作未満である、と判じます。

縦書きになると、「!!!」がなんか変とか、
「猫耳・鈴付き首輪・しっぽ付き装備」が見られないから駄目とか、
そんなのは些事。

単純にSEとBGMによる演出や、
文字の溜め、タイミングなどによる演出が無いというのが致命的。

サウンドノベルゲームからサウンド取っ払っちゃ駄目、
というのが浮き彫り。

もう、台本とか、資料として使う以外の道は思いつかない。

そもそもコストからして…って話になると、
講談社が○○だよね、という結論しか出ないので略。

買い始めたのならコンプ、という信念に基き、
おそらく最後まで付き合うことになると思いますが、
正直、これはあんまり売れて欲しくない。

売れるべきは原作ゲームだと思う。

そんな訳なので、以下、ひぐらし鬼隠し編としての感想。

本当は「ひぐらし祭」で鬼隠し編やってから、
対比を兼ねて読もうと思ってたのですが、
別ルート入ってしまったっぽいので、諦めて読み始めました。

この上巻は、悲劇のオープニングから、レナ豹変まで。

何だかんだでひぐらし始めたのって、去年の今頃。
もう一年経ったのか…。

この上巻部分では、綿流しまでの日常編がメイン。
いわゆる普通のノベルゲー部分。

私はすんなり馴染んじゃった訳ですが、
この「何も無い部分」が長すぎて挫折、という話も聞くので、
一長一短なのでしょうねぇ。

とは言え、ここで何気なく使われているキーワードが、
鬼隠し編後半の圭一大ハッスルに繋がる訳で、
演出としては非常に重要なんですよねぇ。

ってか、改めて見ると、この「何気なさ」が半端無いですね。
これがキーワードだなんて、気付く訳ない。

気付く訳ない、と言ってしまえば、
梨花ちゃまにも、ノドカキムシールにも気付く訳ないのですが。

まぁ、ひぐらしバッシングでよく言われてますけど、
ミステリとして読むなら極悪ですよ。

でも、ミステリ風味としてなら、とんでもない出来ですよ。

思う存分騙されると良いと思います。

それでは、また。

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