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ファミ通文庫『“文学少女”と穢名の天使』

すっかりファミ通の大黒柱の一柱。
「ビターテイスト文学ミステリ」シリーズ。

このラノとか、ラノベアワードで選ばれたのは、
一応でもシリーズ第1巻だったのですが、
07上期ラ板大賞、07上期ラノサイ杯で評価され、
私が決意を固め始めたのは、この4巻だったのです。

それで集め始めたのに、何故か5巻がもう出ちゃってる訳ですが。

それはさておき、4冊目。

今回のお題はガストン=ルルーの『オペラ座の怪人』
名前だけなら、某金田一氏のお孫さん事件簿などで知ってますが、
うん、読んでません。

しかし、金田一に限らずミステリ物で、
よくモチーフにされる作品ですよね『オペラ座の怪人』

今巻でも当然のようにそれっぽい事件が起こるわけでして。

告白から始まる失踪事件、ですかね。

前回のあの"引き"を半ば放置してくれやがります。
おおぅ、芥川君が…空気になってしまわれた…。

あん~な~に、いっしょ~だ~ったのに~。

しかもしかも、1章の2ページでいきなりカマしてくれます。

“文学少女”遠子先輩が、卒業…

…するために、受験勉強で休部するとか言い出します。

あん~な~に、いっしょ~だ~ったのに~。

さぁ、残った人は誰でしょう?
そう、つまり…




全 俺 が 泣 い た !

あー、ついに泣いた。ついに落涙。
ついに滂沱ですよ。

ずっと、琴吹ななせのターン。

破壊力でか過ぎ…。
ついに来た。ここに来た。

まさに降臨。

いや、前巻で感極まってる場合じゃないね。

俺の嫁じゃねえよ。
何言ってんだ。

ななせは恋する女の子なんだよ?
他の子に目移りするような、
そんな生っちょろい気持ちじゃないんだよ?

切なくて泣いちゃったりするんだから!

もうね、これを読んで、
心葉になりたい、ななせは俺の嫁とか言ってる奴は素人ですよ。

玄人はね、夕歌になりたい。これ。

このポジションで琴吹ちゃん見てられたら、
抱きしめずに我慢できる気がしない。性的な意味は皆無で。

…なんて気持ちを抱えさせつつ、しかし話は進んでいくのですよ。
感情の振幅が激しすぎて、死にそう。

この巻で一番に言うべきことは、琴吹ちゃんな訳ですが、
主人公の心葉君も、目を見張るものがあるのです。

毎巻、毎巻、トラウマ掻き毟られまくりの、
心を揺さぶられまくりで、ベッドに潜りこんでいるのに。

そこから這い出してくる、それが素直に凄い。

主人公だから這い出してきて当然、
むしろ、なんで毎巻、ウジウジしやがるんだ。

と、そう思うべきなのでしょうが、
それを意識させるでもなく、凄く思える。

何が違うのか、何が凄いのかなんて分からないけど、凄い。

加えて、遠子先輩。
この人の存在感が圧倒的過ぎる…!

探偵役で、つまりは「超人」の役を与えられているのですが、
存在感が有って当然、とはならずに、
出てきたときの安堵感を演出してくれる。

要所のピンポイント演出だったり、
普段のうっかり演出のお陰なんでしょうけど、
そんな理屈はいらないんですよ。

全く、自分はこいつらに"何"を奪われたのやら。

さて、次はいよいよ大ボスの登場らしいですよ。

っていうか、既に5巻の超好評が耳に入っていて、
ワクワクが止まらないのですが。

"これ"以上って、もう、自分はどうなっちゃんですか…?

それでは、また。


関連

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“文学少女”と死にたがりの道化

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