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富士見ファンタジア文庫『黄昏色の詠使い 1』

去年のファンタジア長編小説大賞における、佳作受賞作品。

そして今年の上半期ラ版大賞、ラノサイ杯における、最多支持作品。

佳作受賞で名前は知っていた、ボチボチ評判も聞いていた、
そして、最多支持で思い腰を動かした。
という具合。

とりあえず、決め手としては「優しい」話だという事。

この「優しい」という評価はあまりにも抽象的過ぎて、
かなーり危なかったりするのですが、
好評だと言うなら試してみる価値はあるだろう、という事で。

『イヴは夜明けに微笑んで』はサブタイなのか?
それとも、こっちが正式タイトル?
富士見はよくこういう事するから、困る。

そんな学園ファンタジー第1巻。

少年と少女が出合って、
世界をどうこうするわけでなく、でもちょっとだけ成長する話。

ファンタジー路線としても、学園ボーイミーツガールとしても、
非常に富士見らしい、のんびり感動できる、
まさに「優しい」お話でした。

すげぇすげぇ、とあれだけ言われていたのだから、
どんなにか、すごい話なのかと思いきや、あれれ?
という感じは否めませんが、これはこれで好み。

感情が大きく揺れ動くってのは、
それだけでインパクトが大きい訳ですが、
その分、非常に疲れるっていう事にもなるので、
こういう雰囲気の作品も、アリなのです。

というか、「優しい」という評価に求めていたのが、
まさにそういう事なので、その意味では願ったり適ったり。

ま、のんびりと言う割には、
結構な惨事が起こったりしてますが。

そして、2世代の話が織り交ぜてあるので、
多少、ボリュームが少ない感がしますね。

富士見お得意の「第0巻」をやっても良かったんじゃないか、
というか。

魔法設定も富士見らしく、それなりに作りこんであり、
名詠式という召喚魔法が、結構面白げ。

讃来歌という呪文詠唱や、被召喚物がカッコいい。

とは言え、よく考えると、色のエネルギーを共通とする召喚なら、
白(集合色)と黒(無色)って何なんだ、とも言えますね。

あんまり深く考えない方がいいのかな。

結構、綺麗に終っちゃっているんですが、
シリーズは3巻まで出ています。

何がどうなる事やら。
まぁ、まずはアーマを出せ。話はそれからだ。

そういえば、絵師さんが『文学少女』と一緒な事に、
読む直前で気付きました。
今まで(買う時ですら)全然気が付かなかった…。

それでは、また。

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