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ハルキ文庫『神様のパズル』

第3回小松左京賞受賞作、
と言いつつその賞が何の賞なのかも知らないんですけど。
多分、角川春樹のレーベル賞、だと思う。

今やってるのが第8回なので、この作品は…5年前?
のであります。

何やら今になって映画化やらゲーム化やらと、
スポットが当たっている模様。

某大気氏にお勧められるまで、さっぱり知らなかったのですが、
ちょっと調べてみると、ラノベな世界でも悪く無さげ、
だったので突発的に買ってみました。

内容は、サイエンスフィクション気味天才の
憂鬱系青春小説と言うか、
戯言系学園風味のスコシフシギ小説と言うか。

天才飛び級少女とボンクラ学生の、
卒論「宇宙製作」に関するお話、
…なんですけど、でもやっぱり、作中の名台詞
「宇宙は無から生まれた。
 すると、人間にも作れるんですか? 無ならそこら中にある―」

と言うのが、良い煽りですね。

非常に物理物理したお話で、
量子力学、相対性理論、陽電子やら加速器なんて可愛いモンで、
超ひも理論、M理論、シンクロトロン、重ヒッグス粒子、
「カー・ブラックホール、
 つまり回転しているブラックホールを作ると!?」

なんて単語や台詞が、普通に出てきます。

物理方面に免疫のある方で無いとちょっと厳しい。

ただ、じゃあこれはSFなのかと言うと、微妙な感じ。

サイエンスで問題提起はするけれど、それの答えが無いので、
SFを求めて、これを読むと、むしろ欲求不満に陥る気が。

という訳で、これは青春小説です。

後ろに載ってる解説だと、「型破りなSF」みたいに
書いてありますけど、
それは「穂瑞はツンデレ」と言う以上に違うと思います。

お前、ツンデレ言いたいだけちゃうんかと、小一時間(以下略
ですよ。

それはさておき。
普通に面白かったです。

主人公君がかなり作者の良い様に使われまくりなのが

気になりましたが、
天才少女の憂鬱、という青春観点では十二分楽しめました。

読み始めた時は、引き篭もり天才少女の
安楽椅子な話かと思ったですが、
普通に物理講釈に変遷していって、なんだSFなのかと思いきや、
最後、かなり急落気味に大惨事にシフトして度肝を抜かれる、と。

これでもうちょっと大学で真面目に勉強するか、SF原理主義者で、
宇宙は2進数より3進数で現すと都合が良い事が理解できたなら、
SFとしても楽しめて、すげぃ作品だ!
と叫べたのかもしれません。

…うん、無理だったんだ。
幾らなんでも分かんないよ、そんなの。

いや~、もう学生じゃないんだなぁ…。

あ、でもあのパスワードは分かりました。
…私に分かるなら、皆分かるんだろうという説もありますが。

それでは、また。

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