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富士見書房『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

この前発刊された、ハードカバー版砂糖菓子です。

桜庭一樹氏の原点という事でですが、確かにその通りでして。

これをきっかけに、向かない職業とか、七竈とか、赤朽葉とか、
その辺の地方都市シリーズにつながって行く訳です。

そして、まさに2年前にこの本(文庫版ですが)を読んで、
私は桜庭一樹信者になったのでした。

あの時もやっぱりこうして夜中に読み始めて、
読み終えるつもりじゃなかったのに読み終えて、
ヤバイよ次の日ヤバイとか言ってた様な…。

今さらっちゃ今さらだし、物語冒頭にあるので微妙ですが、
一応、以下ネタバレ注意

そんな青春暗黒小説という煽りの黒い話。
暗黒小説とは言っても、乙一氏とかそっちともちょっと違うような。
桜庭的少女小説、とかいうジャンル名が一番しっくりくるような。

子供の、少女の、どうしようもない話。

女の子の絶望というか、思春期における彼らにだけ分かる絶望が、
すごく共感できると言うか、同情できると言うか。
共感なんて出来ない。そんな目には遭っていないから。
同情なんて出来ない。それはあまりにも偽善に過ぎる。

気持ちの良い話じゃないので、褒め言葉を褒め言葉としては使えない。
でも、何かすごい。そんなもどかしさ。

藻屑の最期が最初に書いてあって、
それはもう完全に事実で、フラグとかそんな生っちょろいものじゃくて、
でも私としてはこの最期は、全く信じられない。
それで最後まで読んで、最期はやっぱり最初の通りで、
そんな事実を知ったこの2回目を読むと、すごい苦痛。

最初の嘘から、最期の本音まで、キツイ…。
1回目だと、藻屑となぎさの話しか見えなくて、
子供という立場の弱さに中てられて、凹んだりしてましたが、
2回目を別の視点からで解釈すると、これは先生の話ですかね。
大人の彼は、ものすごく正しいのに、それでも失敗してしまった。
そんな酷い話。
いわゆる、祟殺し編? うあー…。

これ、ミステリー文庫の時もかなり薄い方だったと思いますが、
薄くて助かったというか、こんなの放置して他の事出来ませんよ。

凹んでみたくなったときにおススメ。

それでは、また。

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