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角川書店『クジラの彼』

有川浩氏が「野生時代」に載っけてた諸々の短編をまとめた短編集。
あー、それで角川書店刊なのか。

雑誌掲載なので、普通に短編集。
でも「有川」姉さんの短編集なので「ベタ甘自衛官」短編集です。
そんな事は予想するまでもなく自明の理ですか? ですよね。

内容を完結に説明すると、ほんとにこの一語で事足りるなぁ…。

そんな訳で、一応、各話紹介。

・クジラの彼
表題作。でも掲載順で一番最初だから、どうという事でも。
読み始めるその瞬間に悟りましたが、
つまりは潜水艦乗りが「彼」って事です。
なるほどなるほど、と自衛官話ありーの、恋バナありーの、
有川節の効いたいい感じのお話…

とか、思ってたら『海の底』の番外編でした。
ちょっ、えっ、な、ななな…なんですとー!
何で何で…、何で誰も教えてくれないのー!?

と、一瞬でテンションMax。
知らなくても読めますけど、そりゃないよ。
「事件」を知ってるのと知らないのとじゃ、結構深さが違いますよコレ。
という訳で、有川姉さんを『図書館』で知って、
『海の底』未読者は要注意。

・ロールアウト
航空機設計会社と航空自のお話。
もしくはトイレの話。
全作品に言える事ですが、女の人の涙最強。
男側のうろたえっぷりが堪らない。
トイレでセクハラして泣かす、とか書いちゃうと、
もうどうしようもない話に思えてきますが、
これがまたいい話なんだわ。
不思議、と言うよりかは流石と言うべきでしょう。

・国防レンアイ
隊内レンアイの話と言うか、泥酔の話と言うか。
気の強い幼馴染と、片思い男の子の話。
いや、ちゃんとオトナな話ですが。
うまくソツなくまとまった話、というイメージ。
最初にガツンとかまされますが。
でも仕方ないですよね、オトコノコですもん。

・有能な彼女
吹いた。超吹いた。
またしても『海の底』番外編。
ちょっ、えっ、な、な(以下略
何で何で…、何で(以下略
「とある事件」で頑張ったもう一人の潜水艦乗りの方のお話。
望ちゃんが可愛すぎるので、この話が一番好き。
何度でも言うけど、泣くのはズルイよ…。

・脱柵エレジー
新人自衛官で青春な話。
有川作品だとままあることですが、
これも微妙に一般人がコケにされています。でも、キニシナイ。
話自体は自衛官という特殊性を除けば、ありがちな青春話…
とか思っていると、オチでやられました。
青春だなぁ…。

・ファイターパイロットの君
おや? あれ? これ…高巳? 光稀? どこかで…?
という訳で『空の中』の後日談。
ちょっ、(以下略
何で何(以下略
航空機乗りの彼女と開発研究職の彼氏と、娘さんの話。
実にいい娘さんですね。5歳。
利発で賢い、そして可愛い。5歳。
そりゃ膝に乗せて馴れ初めとか語るわ。5歳。
って言うわけで、子供の涙が最強。

あー、積んで置くだけにしとかなくて良かったわ…。
まさか番外編来るとは思わなかったからな…。
なんで帯にも宣伝にも載ってないのか…。

それでは、また。

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