« 電撃文庫『しにがみのバラッド。 5』 | トップページ | 電撃文庫『しにがみのバラッド。 7』 »

電撃文庫『しにがみのバラッド。 6』

哀しくてやさしい話。
…の、哀しい話がいっぱいの6巻です。

こうしてみると、ここが大きな谷間ですね。
哀しい話だけ、の巻。
1巻まるまるのキーワードとして、黄昏をあげたいくらい。
いや、カラーイラストそのまんまですが。

第1話、えー、はじっこの少女の話?
終わってしまった「はず」の少女の話。
キーワードは不幸。
心にしみるせつない話特集での掲載作品なので、
せつないってレベルじゃない事を、なんとか無視すれば、
まだ、黄昏ている理由が理解できるのです。
それにしても、この少女の目が怖い…。瞳ってレベルじゃありません…。
この話は、完全に事後、終わってしまった後の話なので、
読者の介入できる部分が無いのです。
だから、ホントに…言うべき言葉が見つからない、ですよ。

第2話、望まない少年の話。
主要人物は望まない少年と、望む少女なのですが、
話としては、少年だけの話です。
キーワードは観覧車。

性格的にはこの少年はちょっと私に似てなくも無い、と言えるのかも。
多くを望まないというか、今で満足できるというか。
自分のいる場所が、自分のいるべき場所というか、そんな感じ。
それで、失敗してるんだから、どうしようもない訳ですが。

よくあるちょっとした喧嘩を、突き詰めた話なので、
解決方法は何かあるんでしょう、きっと。
でも、こういう可能性もいくらでもある、と。
幼馴染な話なので、こういう結末は哀しい限りなのですが。
何気なくエピローグで補完されていますが、
もう…慰めにもなってないというか…ねぇ。

第3話、ついてない男と、死にたがりの女の子の話。
キーワードは白い死神の噂。
何だその不気味な泡は、とツッコミたいのは山々なのですが、
関係ないんでしょう、多分。

ハッピーエンドフラグを立て損ねたのか、どうなのか。
少女と二人で逃避行で、ラブラブなホテルにも泊まっているのに、ああ、残念というか。

これがノベルゲームのバッドエンドだというなら、
それはそれで納得できるんですが、
これは『しにバラ。』じゃないですか。シナリオ一本道だし。
何とかすれば、何とかなったんじゃないかと思える最後なんですが、
どこで何とかすればよかったのやら。

…ホテル、ですかね。
他の話でもそうですが、この6巻ではモモが何にもしませんよね。
あれだけお節介焼きだったのに…。
灰色の世界にでも迷い込んでるんじゃないかと。
…いや、その説明は微妙だな。

最後、エクストラの6話。
前の5話目からの続きで、モモの出生の秘密、
そのものズバリが明かされています。
死神の存在をアリにしてる時点で、
裁く者とか、そういう絶対者の存在が出てもいいのだけど、
やっぱり『しにバラ。』的にそれらが必要ない気がするのです。
そういう世界の謎解きってのを求めているわけじゃないから。
匂わせる程度でいいと思うのですが…
まぁ、それじゃいつまでたっても『しにバラ。』終わらないし。
とりあえず、この話まででモモたちの背後が、
何となくの形を成してきましたが、このままの形で固めるのか、
それを伏線にして、どんでん返しでもするのか。
それはちょっと気になるところ。

それでは、また。


関連

しにがみのバラッド。 5

しにがみのバラッド。 4

しにがみのバラッド。 3

|

« 電撃文庫『しにがみのバラッド。 5』 | トップページ | 電撃文庫『しにがみのバラッド。 7』 »

00_電撃文庫・MW文庫」カテゴリの記事

アニメ・コミック」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/222518/40822334

この記事へのトラックバック一覧です: 電撃文庫『しにがみのバラッド。 6』:

« 電撃文庫『しにがみのバラッド。 5』 | トップページ | 電撃文庫『しにがみのバラッド。 7』 »